たけし×星野×松尾がここでしか聞けない貴重&爆笑トークを展開‼①
9/3放送『ボクらの時代』<再録(抜粋)①>
明治大学OB3人による“夢の共演”
お笑い&映画監督、野球、ラグビーと、それぞれの分野で一時代を築いた明治大学OB3人による“夢のてい談”が実現! 9月3日放送の『ボクらの時代』に出演したのは、タレント・ビートたけしさん(70)、楽天球団副会長・星野仙一さん(70)、元ラグビー日本代表でタレントの松尾雄治さん。母校・明大駿河台キャンパス内で行われた収録は1時間20分。学生時代の思い出、今のお笑い界、野球界への苦言など、旧知の仲の3人ならではの貴重なトークをここに再録(抜粋)してお届けします!
松尾はジャージの違いが分からなかった?
<再録(抜粋)①>
たけし「星野さんは、俺のこと後輩だと思ってたんだよ」
星野「そうなんだよ、俺な」
松尾「たけし、たけしって言ってたらしい」
星野「『おい、たけし』って言ってたら、よう調べたら同級生だった(笑)」
松尾「それが、いきなり『たけし君』になっちゃったんですよね」
たけし「明治大学はスカウトなんですか?」
星野「スカウトじゃない」
たけし「プロからスカウトはあったんですか?」
星野「2球団からあったけども、プロじゃダメだということで大学行こうと。で、高校の監督が明治出身だったの。『お前、明治行け』と」
松尾「あれはなかったんですか? スポーツ推薦は」
星野「俺、田舎の高校で甲子園も行ってないし、推薦なんてないよ」
松尾「そうですか。僕は推薦があったんですよ」
たけし「(松尾に)だいたい、明治に入ったんじゃなかったんだろ、そっちは。明治に入ったんだけど、最初の練習のときに日大のグラウンドでやっちゃったらしいんだよ、練習を」
星野「ジャージ(の違い)もわかんないのか、お前は(笑)」
松尾「違うんですよ!」
たけし「日大が喜んでたっていう話、聞いたぞ。『松尾が入った』って」
松尾「いやいやいや、そんなことないです」
星野は学生時代から危ない人だった!?
たけし「星野さんも合宿所でしょ?」
星野「合宿所、合宿所」
たけし「(松尾に)合宿所?」
松尾「合宿所です」
たけし「俺は、(合宿所ではなく自宅からの)通いじゃない。受験した時に、駿河台だとばっかり思ってたの、明治の工学部って。神田で遊んでようと思ったら、(神奈川県の)生田校舎で嫌になっちゃってさ(笑)」
松尾「入ってから何やってたんですか?」
たけし「一般教養と教職課程というのがあって、先生になれるんですよ。そのうち明治は学生運動が始まって、工学部は授業の間にヘンな学生が入ってきて、『沖縄はどうするんだ!』とか言うの。『みんな行こう!』ってヘルメット被らされて。マイクロバスで連れていかれてさ…」
星野「どこへ連れていかれたの?」
たけし「新宿。前から機動隊が来て、角棒持って『うわーっ』とかやるんだけど、後ろのやつが届かなくて、俺の頭殴るんだよ」
星野・松尾「あははは」
たけし「イテテと言ってたら、前から機動隊に殴られて。うずくまって、外に逃げちゃった」
星野「俺の時代もあったのよ。この建物(お茶の水校舎)かな、記念館があったでしょ。そこで談合があるわけだ。全学連と学校側と。ラクビーだとか、柔道だとか、野球部だとか。俺たちは、規律にうるさいじゃない。だけど、全学連のやつらは、学長だとか理事に『貴様らー』とか言ってるの。それを聞いて頭に来て、壇上に上がってそいつを殴っちゃったよ」
松尾「当時から危ない人だったんですね(笑)」
たけし「いや、運動部は学校側だからね」
星野「あのころ、一番働いたのはラグビー部と野球部なんだよ」
松尾「何しろ先輩方がうるさかったから」
星野「基本がうるさかったからね」
松尾「先輩方にいろんなもの買ってこい、と言われたでしょ? 野球部の買い物はひどかったというのは、明治では有名なんですよ」
星野「夜中に『おい、タバコ買ってこい』って。『もう閉まってました』と言ったら、『バカ! ガキの使いじゃあるまいし、新宿に行っても買ってこい』って。それで新宿行くわけ。タクシーで往復1200円かかるわけだ、100円のタバコ買うのに。それから覚えたね、俺。『この先輩はハイライト』『この先輩はホープ』『その先輩はピース』って。それで買いだめして隠しておくの。『買ってこい』と言われたら、『ハイライトの先輩だな』と思ったら、ハイライトを持って外に出ていって、適当な時間に戻って、『買ってきました』って。要領っていうのを覚えるよ、あの厳しさは」
たけし「頭、使うんだね」
松尾「ラグビー部では、『100%オレンジジュース買って来い』と言われて後輩が買いに行ったんだけど、ないんだよね。しょうがないから50%を2本買ってきたんです。そうしたら、先輩が『これ一気に飲めば100%だな』って一気に飲んで『おお、サンキュー』って言ったっていうんだよね(笑)。ラグビー部の絆っていうのはすごいよ、やっぱり」
たけし、「最近の監督はサラリーマン的だね」
松尾「(ラグビー部監督の)北島(忠治)先生がいつも言っていたのは、フェアプレーの精神。僕が卒業するときに、とってもいい話をしてくれたんです。『真のスポーツマンっていうのは、4年間公式戦に出ることもなく、でも自分の都合で一日も休まないでただひたすらにボールを追った人間なんだ。そういうやつらが世の中を引っ張っていくんだ』って」
たけし「昔はそういう名物監督みたいな人がいっぱいいた。だから面白かったんだね。最近は、どうもサラリーマン的だね」
星野「俺もそうなのよ、(野球部監督の)島岡(吉郎)さんにね。早稲田戦で、3回くらいでノックアウト食らったのよ。早稲田とか慶應に負けると、ものすごい怒るのよ。夜中の12時ごろに『お前、早稲田にあんなにノックアウトされて腹立たないのか! パンツ一枚でグラウンドに来い!』って。真っ暗なグラウンドのマウンドの上に正座させられたの。『こんな雨の中、明日試合あるのに…』って腹の中で思ってるわけ、口に出したら大変なことになるから。そこから朝の6時ごろまでだよ。半分寝てるような感じで、ふっと気が付いたら、ホームのところに誰かが座ってんだよ。『あれ? 誰かいるわ』と思ったら、島岡さんなんですよ。『これは参ったー』って。それから俺はイエスマンになっちゃった」
松尾「(たけしに)先輩はどうだったんですか? 師匠はいるの?」
たけし「(コメディアンの)深見(千三郎)っていう人がいるよ。だけど、本当に怒られてクビばっかしだね。出入り禁止ばっかし」
星野「何をやって出入り禁止?」
たけし「浅草って踊り子さんがいて、裸を見に来るところじゃない。それで(フランス座で)コントやるんだけど、ウケないのよ。近くに演芸場があって、そっちはお客が笑いに来ているから、芸人見て『つまんねぇ』と思っても笑ってるわけ。『あんなので客笑うんだ』と思って。師匠は演芸場に出るのを嫌がるからナイショで出たら、ドッカンドッカン、ウケちゃったの。で、フランス座に帰ってきたら、師匠が『お前、演芸場に出るなら出ろ。ここには二度と来るな』と言われて。でも、あくる日平気な顔して来て『すいませんでした』って言ったら、寂しかったんだと思うんだけど、『お前、気を付けろ。ああいうところに出ちゃいけないって俺は言ってないんだから、出る時は出ていいんだよ。だけど、俺に言ってくれよ』なんて言って。それから『師匠、演芸場に出ていいですか?』って聞くようになったんだけど、それから一回も『いい』とは言われなかった(笑)。『まだまだ。お前なんか、そんな芸でどうにかなるのか』と言われて。でも、鍛えられたね。よく考えたら、一番ヒドい状態でやらされてるんだよね。(フランス座に客は)笑いに来ているわけじゃないから。そこにお笑いで出て行くから、『引っ込めー』とかすごいのよ。それをどうにか笑わせるまでにひっくり返すのは、大変だと思ったね」
未公開映像を含めた特別番組の放送決定!
9月8日(金)深夜27時10分~27時40分に、未公開映像を含めた特別番組の放送が決定!こちらにもご注目ください!
※この記事は、9月10日までの限定公開になります。
番組情報
ボクらの時代
<放送>
9月3日(日)7時~7時30分
<出演>
ビートたけし、星野仙一、松尾雄治