FACTORY721 CS0018 :
スガシカオ インタビュー - MIX

FUNK ｜ MIX ｜ COMPOSITION ｜ LOVE SONG ｜ MUSICIAN

MIX （ミックス） 歌詞と曲と，あとその全体の音との温度が開いちゃうと，歌詞が冷たいのに演奏が熱いとか，それを狙ってやればいいんですけど．なんかこう，極端に違う温度のところに行っちゃうとしっくり来ないんですよ．で，その温度調整っていうか，それにものすごい時間がかかりますね．最近はＴＤ20時間とか当たり前になってきちゃって，怒られてるんですけど，一曲．どんどん，僕もそうだしエンジニアもそうだし，スタッフも含めて，どんどんそういうのにシビアになってきてるんですよ．ファーストの頃とか，結構そういうときはイケイケでやっちゃったりしてたんですけど．前は気づかなかったんですね．全然，僕も気づかなかったことがいっぱいあって．だんだん，気づいてきちゃって． 慣れですよね．だから，最初にプロになったときとか，こんなスピーカーから聞こえてくる音も，どの楽器がどのくらいの位置にあるかっていうことが全然分からなかったんですけど，最近はやはり「この周波数帯はこの辺にベースがいるな」とか「それもっと下げれば落ち着くな」とか，やっぱり分かるようになりましたから．慣れですよね．だからアマチュアの時とか「あ，気持ちいい」とかいうふうにやっぱり聴いてて，うん，それで終わってたんですけど，自分で作るようになってから，いろんなものをちゃんとこう，「なんで気持ちいいんだろう」とか，「なんで俺んのだとこうならないんだろう」とかね，考えるようになりましたね．

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