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FACTORY721 CS0018 :
スガシカオ インタビュー - COMPOSITION

FUNKMIX | COMPOSITION | LOVE SONGMUSICIAN


COMPOSITION (曲作り)

スガシカオ うん,スゴイ簡単で安いデジタルレコーダーでパッと録って,同期も何にもしないでパッと録って.で,歌詞が所々付いてたり,付いてなかったり.で,「これやりましょうか」って話になって,そこからリズム入れて,僕はベース弾いて,ギター弾いて,ってやってる.まあ,今回のシングルはウチのバンドの皆にやってもらいましたけれど.通常,アルバムでやってるのは僕は全部やって,一番最後にキーボードの森さんに来てもらって,キーボードぴらっと弾いてもらって,あとコード泡瀬してお仕舞いってとこかな.
味が濃くなるんですよね,一人でやると.やっぱり,常に歌のことしか考えないでベースもギターも弾くんで,ものすごい演奏が歌に忠実に,濃密になっていくんです.もちろん,スタジオミュージシャンとかウチのメンバーとかが歌に寄り添ってないわけじゃないんですけど,結局,作曲した人間でも歌を唄う人間でもないんで,そこはやっぱり僕よりは離れるんです.だから逆に濃すぎて困るときとか,あと,テクニックがすごい必要なときとかは積極的にバンドに投げるようにしてますけど.

-- (ドラム,打込なの?)

ほとんど打込です.生ドラムは恐怖症で使えないんですよ.「生ドラム恐怖症」(笑)

-- (それは?)

たぶんね,自分で一番出来ない楽器だからと思うんです.たとえば,スタジオなんかでミュージシャンが来てレコーディングするときでも,結構,細かく指示を出すんですよ.「そこをこういうフレーズでこういう風にこういうリズムで弾いて下さい」とか.あと,「ちょっと前に演奏会で行ってるから後ろ向きで弾いて下さい」とかなんとか,すごい細かいコミュニケーション取る….で,弾いてもらうんです.だけどドラムって,自分で訳がわかってないんですよ.だから,「なんか違うな」と自分で思っても,それがハイハットが違うのかスネアが違うのか,キックが違うのか,何が違うか全然分かんない.すると,その場でああだこうだ始めると,またえらい時間が掛かっちゃって.その点,打込だと一個抜いて聴けたりするじゃないですか.あと,音が全部分離してるんで,「ああ,スネアを小さくすれば済むことか」みたいなこともできるし,「じゃ,スネアをちょっと前に出してみようか」とか.自分のグルーブを好きにできるんですよね.他のベースとかギターとかキーボードとかは,自分で弾ける分,何が違うかすぐに言えるんですよ.ドラムってね,一番わかんないですよね.だから,つい,生ドラム嫌っちゃうんですよね.
だから,ライブでの演奏とかのときは,クリックも出てないし,何にもないとこからやる.ドラムのユウコっていうんですけど,ユウコ,可哀想だと思うんですよね.で,僕,ちょっとでもグルーブが悪いとすぐ怒鳴るんで.ちょっとでもキックが自分の思っている位置に無いとダメなんですよ.だから,すごいオーケストレーションがきちんと聞こえてないとうまく乗れないんですよね.多分,ドラムとギターだけドキャーと聞こえていれば行けるかっていうと,実はキックとベースとハイハット聞こえてないとダメとかね.なんかすごい変なものが聞こえて,普通だと要らないようなものが聞こえてないと歌が乗れなかったりするんですよ.それで歌を唄ってたりとかして,ちょっと位置が狂われるとダメなんですよね.もう乗れなくなっちゃう.

-- (縄跳びに入れないみたいな感じ?)

そう.縄跳びが速すぎたり遅すぎたりするとタイミングが掴めなくて入れなくなったりする.
スネアがね,いいんですよ,小っちゃくて.それがロックとの違いだと思うんですけど.こういう横ノリのものってスネアはどうでもいい,どうでもいいってことはないけれど,とにかくキックなんですよね.キックとハイハットとベースなんですよ.その3つさえしっかりしていれば,あとはギターなんか聞こえなくても大した影響ないですからねぇ.キーボードも聞こえなくても大した影響ないですから.うん,そうですね,そうなるとロックと逆なんでしょうね,きっとね.うん,僕はとにかくスネアとギターですね.
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