津波被害から3年後のバンダアチェ
〜人々の逞しさに感動〜
1ページ→ 2ページ→ 3ページ→ 【4ページ】
そして、あっという間の帰国日11月3日(土)
福井テレビの安野記者とホテルを6時に出て、取材対象者の家へ。自宅から学校までを密着取材を行い、ホテルへ戻りました。
スタディツアー参加者と合流し、最終日の視察へ。
photo37.382年4ヶ月前に取材した、スクマワティを訪ねました。
スクマワティは津波により両親と兄弟をなくしましたが、奇跡的に弟一人と助かり、当時は川沿いのバラックでおばさん夫婦と生活し、生計の為、貝を採ったり、魚を市場で売ったりしていました。
そのスクマワティが結婚したと聞いていたので、当時取材した佐々木恭子アナウンサーと取材担当の池田綾子ディレクターの手紙とお土産を携えて向いました。こちらも驚きました。昔住んでいた川沿いのバラックはほとんど無くなっていました。更に驚いたのは、スクマワティの家は、当時住んでいた川沿いから、更に海に近い場所の新築の住宅となっていのです。
photo39.4018歳になったスクマワティが笑顔で出迎えてくれました。そして9歳(2年生)になった弟も。スクマワティは、結婚し、今年5月にこの地に移り住んだそうで、結婚相手は丁度漁に出ていて会えませんでしたが、21歳の昔馴染みの漁師さんだそうです。その、スクマワティの家の隣に、レンガ作りの建設中の家がありました。聞くと、弟の家だそうです。ユニセフによると『親を亡くした孤児には、以前住んでいた場所に家をもらえる権利がある。ただし、子ども一人では住めないので、たいていは親戚の家に移り住んでいる。』とのことでした。スクマワティの住んでいた場所は完全に水没してしまっているので、現在の場所は以前住んでいた場所とは違いますが、反対側の岸辺で元の場所に近いということで、スクマワティの弟も家をもらえたのだろうとユニセフからの説明をもらいました。帰国の時間が近づいたので、スクマワティと別れを惜しみながら市内へと戻りました。

最後の視察は、センターモスクの中にある塔から市内を一望
photo41.42.43
人間の逞しさ、そして大いなる現代の英知と行動力を改めて思い知らされました。
以前訪れて、見た景色と今回のスタディツアーで塔の上から見る景色は、まさに復興の素晴らしさを目の当たりにしました。感激で目頭が熱くなりました。

photo44ユニセフのスタッフは「日本の皆様からの支援援助は、間違いなくこういう色々な形で使われています。現在のバンダアチェの住宅等の復興状況は85%位に達すると思われます。残念ながら、あと15%の人々は、まだ仮設住宅やバラックに住まわざる得ない状況ですが、必ず解決していきます。バンダアチェの皆さんも心より日本の皆様に感謝していますし、ユニセフスタッフも心より感謝しています」と話していました。
この言葉を聴き、私たちFNSチャリティキャンペーンが行ってきた支援活動に間違いはなかったと改めて思いました。そして、10年ぶりに行ったスタディツアーが大いに意義のあったものであったことも再認識をしました。

photo45色々な貴重な経験をした、私たちスタディツアーの一行は、バンダアチェ空港を13時40発のガルーダ機にて離れました。
それぞれの胸に去来するものは何か、私たちの今後のチャリティ活動に大いに役立つことを心から信じて、ジャカルタ経由で空路日本へ。

成田帰国11月4日7時20分、入国審査を経て、8時、全員無事帰国しました。

前回のインドネシアの写真と見比べていただければ、違いがわかりやすいと思います。

《2007年スタディツアー参加者》 敬称略
岩手めんこいテレビ 川又 将
福井テレビジョン放送   安野由里子
テレビ新広島 丸本 周作
テレビ長崎 川原 俊一郎
フジテレビ 田中 亮介
(財)日本ユニセフ協会     二見 武
小野 ちひろ
←3ページへ  
BACK
このページに掲載されている写真はすべて著作権管理ソフトで保護され、掲載期限を過ぎたものについては削除されます。無断で転載、加工などを行うと、著作権に基づく処罰の対象になる場合もあります。 なお、『フジテレビホームページをご利用される方へ』もご覧下さい。
フジテレビホームページをご利用される方へ