第10回 2010年3月16日(火)放送 あらすじ

究極選択

 鳴海(深田恭子)が病院に担ぎ込まれたとの知らせを受け、プレゼンの直前に会場を飛び出した健一郎(佐藤隆太)。幸い鳴海は大事には至らなかったが、会社に50億円もの利益をもたらすプレゼンを放り出してしまったことの責任は重大だ。

 責めを負う覚悟で会社に戻った健一郎に、山崎(宇梶剛士)らはプレゼンが成功したことを告げる。熊沢(田中圭)が健一郎の代わりにプレゼンターを務め、次の最終プレゼンに進む2社に残ったのだ。競合する相手はグローバル中央建設。健一郎は絶対に勝ってみせると意気込む。

 数日後、無事退院して社宅に帰った鳴海は、珠美(三浦理恵子)の誘いで社宅の主婦仲間のお茶会に顔を出す。健一郎や生まれてくる子どものため、気に入られようと奮闘する鳴海だが、話が噛み合わず空回り。主婦たちに嫌われてしまったのではないかと落ち込む。

 一方、最終プレゼンの準備を進めていた健一郎は、社長の岡田(石坂浩二)が今回のプレゼンに勝つため、有力者の元議員にわいろを渡すことを検討していると知る。汚いやり方に納得できない健一郎は社長室に押しかけて抗議するが、岡田は決断を下すのは社長の自分だと一蹴する。

 翌日、健一郎らを呼び出した岡田は、予定通りわいろを渡すことに決めたと発表。1億円もの大金を元議員に運ぶ役に健一郎を指名する。抵抗する健一郎だが、前回のプレゼンで会社に迷惑をかけた失敗をこの仕事で取り戻せと山崎に告げられ、思い悩む。

 その夜、佳乃(貫地谷しほり)と会った熊沢は、自分の信念を貫こうと社長にまで直談判する健一郎には勝てないと漏らす。そんな熊沢を佳乃は、健一郎と張り合う必要はないとやさしく励ます。

 同じ頃、鳴海が再び体調を崩し、病院に運ばれた。お茶会の失敗を取り戻すため、主婦仲間に配ろうと慣れないクッキー作りに奮闘して無理がたたったらしい。鳴海の健気な思いを知った健一郎は、家族を守るためには不本意な仕事も引き受けるべきなのかと典夫(渡部篤郎)に相談。典夫は、鳴海が好きになったのは健一郎のまっすぐな姿勢だと言い、信念を曲げて仕事を受けるつもりなら鳴海には話さないで欲しいと告げる。複雑な気持ちで病室の鳴海を見舞った健一郎は、何かを振り切るようにこみ上げる涙をぬぐう。

 そしてとうとう、元議員に金を渡す約束の日がやってきた。健一郎は意を決した様子で社長室に向かい…。

キャスト

スタッフ

■脚本
 尾崎将也

■プロデューサー
 吉條英希(関西テレビ)
 浅井千瑞(MMJ)

■演出
 三宅喜重(関西テレビ)

■音楽
 澤野弘之
 和田貴史

■制作
 関西テレビ放送
 MMJ

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