第9回 2005年3月14日(月)放送 あらすじ

#9 微妙な四角形

 蒼井仁子(竹内結子)は、2年ぶりに再会した南原孝史(内野聖陽)と良い雰囲気になっていた。しかし、南原の身勝手さは昔とさほど変わらない。さらに、南原は2年の間、恋人がいなかったという仁子を疑っている。
 神宮寺潤(小林聡美)の研究室には勝田隼人(オダギリジョー)が来ていた。神宮寺は部屋の窓からキャンパスを歩いてくる仁子と南原を確認。勝田が2人と会うことに危険を感じる。勝田は、干拓事業を巡って南原を恨んでいた。また、勝田のこれまでの言動から、彼が仁子に恋をしたのではないかとも直感。そんな神宮寺の心配をよそに、勝田は2人に気づいてしまう。仁子たちに勝田は自分の恋人だと紹介して引き離そうとする神宮寺。だが、勝田は仁子たちを追って実験室へ行ってしまった。すると、南原も仁子と勝田の関係を疑い始める。部屋を覗いていた神宮寺は、仁子と南原、勝田の間に三角関係を予感した。神宮寺は勝田の行動を戒めようとするが応じないので、先に帰ってしまう。
 実験室には、仁子と南原と勝田だけが残った。南原が正体を明かすよう迫ると、環境運動をしていると勝田。仁子は、研究室での実験は生物と人類の共存のためだと言う。しかし、これを南原が「きれいごと」と遮った。南原が、人間を含めた生物の淘汰説を語り始めた時、勝田がフラスコを叩き割って出て行った。心配して追いかけた仁子に、勝田は自分に想いがあるのではと尋ねる。仁子は、南原への恋を告げて勝田への想いを否定。すると、勝田は南原の過去を話そうとするが、思い留まって帰ってしまった。勝田が去ったことを見届けて出てきた南原は仁子を自宅に誘うが断られてしまう。疲れたと告げる仁子だが、南原も勝田との対面に相当疲れた様子だった。
 翌日、仁子が実験室に行くとテントウムシたちがいない。すると、仁子の荷物を詰めたダンボールを持った山本光事務長(陣内孝則)が入ってきた。そして、仁子は山本から研究の中止を申し渡されてしまう。
 仁子は南原の新しい実験室へ。南原は、様子がおかしいことに気づくが、仁子は強がって見せる。その時、南原はうっかり長崎に行っていたことを口走ってしまう。かねてより南原が長崎に女を作っていると疑っていた仁子は、怒って帰ってしまった。その足で、仁子は神宮寺の研究室へ。そこには勝田がいた。勝田は、言い損ねた南原の過去の行いを仁子に話し始める。勝田によると、干拓事業の環境への影響を許容範囲とした南原のデータから工事が進められ、海が死んでしまったと言うのだ。仁子は、ショックを受けて…。

キャスト

蒼井仁子 … 竹内結子
南原孝史 … 内野聖陽
白石健一 … 黄川田将也
若狭宗夫 … 平山広行
阿部啓太 … 岡田義徳
柳川美幸 … 山田 優
真岡早智子 … 井上訓子
吉田 佳 … もたいまさこ
勝田隼人 … オダギリジョー
神宮寺 潤 … 小林聡美
 ほか

スタッフ

■脚本
 大森美香

■プロデュース
 山口雅俊
 鹿内 植

■演出
 澤田鎌作
 平井秀樹
 川村泰祐
 初山恭洋
 ほか

■音楽
 小西康陽

■制作
 フジテレビドラマ制作センター

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