第11回 2005年3月28日(月)放送 あらすじ

#11 2007年、ロンドン

 蒼井仁子(竹内結子)は、勝田隼人(オダギリジョー)たちが行った干拓事業反対の陳情に同行して負傷。仁子は、運び込まれた病院に駆けつけた南原孝史(内野聖陽)にプロポーズされた。
 それから10日間の仁子を神宮寺潤(小林聡美)が、白石健一(黄川田将也)と阿部啓太(岡田義徳)に話している。退院早々、山本光事務長(陣内孝則)に呼び出された仁子は大学を辞めた。陳情時に、農林水産大臣に放った仁子の言葉と行動にクレームが来たのだ。そして、現在は山本からもらった研究の未消化部分を補いに山に入っている。南原との結婚を考えながら…。
 その時、神宮寺の傍らで寝ていた勝田が目を覚ました。阿部が、仁子は南原に任せておけば良いと言うと、勝田は異を唱える。勝田は、南原は自分が仁子に追い越されるのが怖くてプロポーズしたのではないかと言うのだ。健一や阿部も勝田の考えに同調する。だが、健一たちは仁子の幸せを願っているが、勝田は違った。仁子が自分のものにならないなら潰してやりたいと、不適な笑みをこぼす。
 とある喫茶店で、南原は自分の心が遺伝子的に解明できないと仁子に告げる。そして、生命には仁子の言う通り、遺伝子的に説明できない何かがある…のかもしれないとこぼしながら、南原は仁子に婚約指輪を渡した。嬉しいことが続くと喜ぶ仁子に、南原はこれからもきっと続くと微笑む。
 数日後、仁子は吉田佳(もたいまさこ)に、続けていたレポートの不足分を山本に渡して欲しいと持って行く。仁子がまだ南原と暮らしておらず、仕事も無いことを知った吉田は、民間の生物研究所を紹介したいと切り出した。
 仁子のアパートに南原が来た。2人で料理を作っていると、南原がオーストラリアに行くと言い出す。早乙女サンダース(伊東四朗)に誘われたのだ。数ヶ月の予定で、仁子とのことを早乙女に話したいと南原。さらに、帰国したら結婚式を挙げようと言う南原に、仁子は吉田が紹介してくれた研究所を見てみたいと告げる。南原は、何とか自分に付いて来させようとするが、このままだと逃げてしまうようだと言う仁子の迷いは深かった。
 仁子は吉田とともに動物生態学の研究所を訪ねた。仁子の論文を読んだ所長の早川徹(大杉漣)は、是非自分たちの仲間になって欲しいと迎える。仁子は、早川の研究所に勤めることを南原に報告。南原は、仁子が好きな研究が出来るのなら良いと、答えた。
 南原のオーストラリア行きの前日。仁子は、南原と長崎を訪ねる。いつもの海辺には、勝田と浜口剛(田中要次)がいた。勝田は、早速、南原に絡み始める。なぜ、国のデータ改ざんを表ざたにしなかったのかと問う。南原は海を守るために国を敵に回せなかったと正直に答える。勝田が仁子なら戦えたと言うと、南原も同意して素直に頭を下げた。やり取りを聞いていた浜口は、堤防が無くなれば干潟が元に戻るのかと聞く。南原は、いつになるかは分からないが、元の海に戻ると答えて去って行った。
 それから半年後、南原は仁子の待つ日本に帰ってくるが…。

キャスト

蒼井仁子 … 竹内結子
南原孝史 … 内野聖陽
白石健一 … 黄川田将也
若狭宗夫 … 平山広行
阿部啓太 … 岡田義徳
柳川美幸 … 山田 優
吉田 佳 … もたいまさこ
勝田隼人 … オダギリジョー
山本 光 … 陣内孝則
早川 徹 … 大杉 漣
神宮寺 潤 … 小林聡美
ほか

スタッフ

■脚本
 大森美香

■プロデュース
 山口雅俊
 鹿内 植

■演出
 澤田鎌作
 平井秀樹
 川村泰祐
 初山恭洋
 ほか

■音楽
 小西康陽

■制作
 フジテレビドラマ制作センター

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