<< つぎのひと
第40回(2001.12.22)
まえのひと >>

市川理恵

はじめまして! ストレイシープファンの皆さん!
ベネリック(株) 開発企画担当デザイナー 市川理恵です。
先日、挙式の前にはじめて「まつげパーマ」をかけてみました。
顔を洗ってもカールがとれない! 当たり前だけど、気に入ってこれからもかけ続けてしまいそうです。(ちょっと痛かったけど・・・)

私がストレイシープの商品開発を始めて、早6年経ってしまいました。
夜な夜なCMの間に流れる羊のショートストーリーを見て、

「これなんだろう? でもカワイイ」

などと気にしている最中の事でした。営業から、

「このキャラクターで商品依頼があるんだけどやってくれない。」

当初、深夜族の私ぐらいしか会社の中では知っている人があまりいませんでした。 担当になって資料をいただいて、ストーリーがあるのを知り、ビデオを見ているうちにますますファンになってしまいました。
異国情緒なストーリーと独特な絵のタッチ、カワイイからこそ活きてくるブラックジョーク、現代人に向けてのメッセージのようなネーミング、ストレイシープ(迷える子羊)。外国の人が書いているのかなーと思って資料を見てみると、なんと日本人。しかも、私と同い年。自分の作品でデビューしているなんてすごいなーと思いました。

そんなこんなで商品開発が進む中、ポーの原型のチェックにロボットさんにうかがったのが、野村さんとの最初の出会いでした。
野村さんの最初の印象は、皆さんも御存知のように野村さん自身がキャラクターのような人で、どこかで見たことがある感じ。加えて、

「えっ、本当に同い年?!・・・」

ベネリックでは、ぬいぐるみをはじめ、ポリエステル樹脂の型物商品を中心にいろいろなアイテムを商品開発しています。私が野村さんの書いた原画を元に商品化したものもかれこれ87アイテムになりました。これだけつくれば、シープファンなら何か一つは持っていてくれるはず? と信じてやまない今日この頃です。

当初、立体になった商品はあまりなく、前から見た顔を作るのが大変でした。
横から見るといいのに前から見るとなんか変だったり・・・。
それからポーを立体にするうえで、一番野村さんがこだわっていたのは、耳でした。
メリーとは違って餃子のような上を向いた耳。なかなか表現できなくて、何回も修正をした覚えがあります。

「当初の野村さんの原型チェック表」



この時のベネリックの営業担当が、羊関の第3回に登場していた計良(私の主人)で、まさにストレイシープの仕事が縁で結婚することができました。お話がお話だけにポーとメリーがキューピットになってくれたのかなー。(野村さんに感謝!)これを期に寿退社をすることになりましたが、フジTVの方々、関係者の方々には大変お世話になりました。
これからも心温まるお話をつくっていってください。
また、これからも皆さん、ストレイシープの応援よろしくお願いしますね!


次回は、野村さんのアトリエで作画の手伝い等をしている 若手アニメーション作家 加藤久仁生さんです。
この春に大学を卒業したばかりで、学生時代から作品を作っている将来が楽しみな一人です。お楽しみに。


<< つぎのひと

まえのひと >>


バックナンバーを見る


コピー禁止 このページに掲載されている写真はすべて著作権管理ソフトで保護され、掲載期限を過ぎたものについては削除されます。無断で転載、加工などを行うと、著作権に基づく処罰の対象になる場合もあります。なお、『フジテレビホームページをご利用される方へ』もご覧下さい。
著作権について