<< つぎのひと
第41回(2002.01.08)
まえのひと >>

加藤久仁生

こんにちは。現在、野村さんのもとでアニメーション制作の手伝いをやっております加藤久仁生です。
野村さんとのはじめての出会いは大学での特別講義でした。
そこで、野村さんのアニメーションに対する想いや、映像表現の魅力などの話を聞きました。
「とにかく、作品は作るしかない!」と一喝され、それは勿論、学生のころからフィルムでアニメーションを作り続けてきた野村さんだから言える、我々後輩に対してのエールなんですけれど、その言葉にいろんな意味で励まされました。そのときは、それから二年後友人の紹介で、野村さんのもとで手伝いをさせていただくことになろうとは思ってもみなかったわけで・・・。今はただ、間近でプロのアニメーションの制作過程を見て勉強の日々を過ごしています。

気性の荒い親父と、喋りだすと止まらない母親の間に生まれ、根っからの田舎育ちで気まぐれな自分にとって、あの温和な性格の野村さんとの仕事は本当に学ぶことが多いです。いろんな現場で皆が常に和やかな雰囲気で楽しく仕事がしやすいように努めている姿に、人間の大きさを感じます。そういうところが、やはり作品にも表れてくるように思います。野村さんの作品は見ている人たちを楽しませることができます。それはとても魅力的なことです。
「ひとを楽しませる」 このことが、自分にとって今、一番必要なことだと教わった気がします。しかし、酒を飲んでは野村さんを始め、いろいろな方に迷惑をかけ、(まあ自分では「ひとを楽しませている」つもりなんですけれど・・・。)筋金入りの優柔不断なわたくしの精神修業は果てしなく続くのであります。
とにかくこれからは、あの「ポーとメリーが出会えた幸せ」に勝る幸せな話作りに努めたいと思う次第です。
野村さん、これからも御指導のほどよろしくお願いします。


次回は、現在「ポーのちっちゃな展覧会」を開催中のCX JOCX-TV STOREの店長 村岡映美さんです。
お楽しみに。


<< つぎのひと

まえのひと >>


バックナンバーを見る


コピー禁止 このページに掲載されている写真はすべて著作権管理ソフトで保護され、掲載期限を過ぎたものについては削除されます。無断で転載、加工などを行うと、著作権に基づく処罰の対象になる場合もあります。なお、『フジテレビホームページをご利用される方へ』もご覧下さい。
著作権について