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第38回(2001.11.22)
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庄司友美

今回の羊関は、現在放送中のアニメ「ストレイシープ ポーのちっちゃな大冒険」の制作担当 庄司友美(心のポー募集中!?)が書かせていただきます。

「制作」って何する人?と、よく聞かれますが、番組のオンエアに向けてスケジュール通りアニメの制作が進むように、足りないものがあれば東へ西へ、連絡や準備(わかりやすいところでいえば、お弁当の手配とか)をしております。
私はまだ半羊前なので、プロデューサーの松本さん(第4回登場)の周りでウロチョロしているところです・・・。

私も動物占いでは、音楽の張さん(第27回登場)と同じく「ひつじ」。「ひつじ」の”のんびり感”が好きで、イギリスの田舎で大勢の羊に見つめられた時には、興奮しました。(と言いつつその2週間後、スペインで羊の脳みそのカラアゲも食しましたが ・・・。)

と、私事はさておき、みなさま、番組ご覧いただいてますか〜?

土曜のお昼の優雅なひととき、ご飯茶わん片手によそ見していると終わっちゃう!っ という位、実際にテレビで見てみると、本当にあっという間!!なのですが、短い中でも話によって、どたばたアクション系あり、しっとり系ありとポーの色んな魅力がお伝えできているのではと思います。皆さんはどのお話がお好きですか。

放送では一瞬のように見えるお話も、制作にあたっては皆さんも御存知のように、大勢の方が沢山の手間と時間をかけて制作しております。

特に、今シリーズは絵画タッチのポーが動く!ということで、[仕上げ] の方達には、ポーはもちろん、各話に登場するキャラクターにも命を吹き込むべく、丹念に色鉛筆等で描いていただいています。

3話のブリキのロボットや、7話の霧魔人など、やわらかく温かい微妙な色や影、風合いがだせるのも手作業だからこそ。
スタッフの方々には本当に1枚1枚丁寧に朝から夜まで描いていただいております (涙)。

完成された絵は撮影され(これも時間がかかります)、編集され、それに原さん、遊佐さんの素敵なナレーションやアドリブ、めいなCo.さんの音楽(毎回異なるエンディングのアレンジは聴きどころ)とSE(効果音 足音やスカンクのおならの音など)が加わり、完成に近付いていく仕組みになっています。
ほんとに多くの方の愛にポーは囲まれているんだなと、思います。しみじみ。

絵の工程については、雑誌「MOE」12月号で詳しくご紹介いただいてますので、是非ご覧ください。また、このホームページにある半月通信にも、野村氏直伝の制作秘話が満載です。

今は、残念ながら関東のみの放送ですが、もっと多くの方に見ていただけるよう、私も願っております。是非是非、たくさんのご声援をおよせくださいませ。

さてさて、最後ではございますが、作家野村氏に初めて出会った日の事を一つ。
その日は、MOEさんとの打ち合わせがあった、今年の9月のある日。
久々に大型台風が関東上陸?!ということで、多くの方が外出を控えていた日。
男性が会社に来る姿といえば「スーツ」というような仕事をしてきた私にとって、そこに現れた野村氏のTシャツと短パン姿には、ちょっと衝撃を受けたのでした。(大雨だったから仕方ないのですが、博士というか昆虫研究者のようでした・・・。)
普段の野村氏は、編集など長時間の作業が続く中でもギャグで場をなごませたり、私に似ているからと「ぬりかべ」のフィギュアをくださるなど優しい方です。

まだまだ、ペプシコーラが大好きでクラシックの事を語らせたら誰よりも熱い演出の宇井さん(第10回登場)、スパッと鮮やかな切れ味を随所にみせてくださる素敵なプロデューサーの松本さんをはじめ、多くの方についてご紹介したいのですが、今日はここまで・・・。

これからも、ポーをよろしくお願いいたします。

次回は、「野村氏の両腕」とも呼ばれており、ストレイシープでは絵はもちろん、フィギュアの原型でもお世話になっている[仕上げ]チームのチーフ宮崎秀人さんです。
お楽しみに。


[仕上げ]のみなさん。アニメーションや絵本の作家を目指している方等、今後の活動も楽しみな方達です!


奥左から飯島さん、古賀さん、田澤さん、稲葉さん、
手前左から北澤さん、宮崎さん



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