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第25回(2001.05.08)
まえのひと >>

Rimi

皆さま、初めまして。

わたくし、Rimi(りみ)で ございま〜す。
某局放映の『ジャム・ザ・ハウスネイル』でママ役をいただいております。

その日、わたくしは、渋谷は公園近くにある地下階のライブハウス卵男にて、< 青空が 駆けてくる > 不思議空間となった『くじら』ライブ会場の受付をお手伝いしておりました。
スタート時間となりまして、ステージでは「カッカッカッカッ」とドラムスのカウントがあの独特なギター、ベースのサウンドを導き始めた頃、緊張も緩み始めたわたくしがホッと一息ついておりますと、何やら稀有なオーラに包まれたひとりの男性が階段を降りて来たんです。
なんでしょう?この懐かしいような匂い。羊の匂いがする...。

「アナタ ダレデスカ イゼン オアイシタコト アリマセンカ?」
(ちょっとナンパ文句みたいですね)

その人は、招待客の芳名帳に書きました。
『ロボット 野村 辰寿』って。(確か、来られなくなったS嬢の代理で来てくださったんでしたよね?)

業界用語に不慣れな為、その時のわたくしは『ロボット』が理解できません。「コノヒトハ ロボット? ソレトモ ヒツジハカセ?」てっとり早く言うと、「ロボットってなんじゃ?」って感じでした。

ですから、あの時は結構緊張してたんですよね。何か話しかけた覚えはあるんですが...、緊張すると、思っていることと全く違うことを喋っちゃったりする人なんで、少し不安なんですけど、消え入りそうなカヨワイ声で、いわば口パク状態だったんじゃないかな? 泳ぐ眼、眉間の皺、真っ白な吹き出し?

それが、野村さんとの出会いでしたね。もう5、6年前でしょうか。

『ジャム.....』では、素人のわたくしにも声をかけていただきホント、ありがとうございました。 
出番こそ、一年に一度のチャンスさえも晴れなければ叶えられない織女のようですが、まるで面白人間集合!(監督筆頭にね)みたいなMA作業は、毎回、楽しみにしています。今回もわたくしはワンテイク目指して参ります。
これから先も、末永くお話作り続けてくださいネ。

そうそう、今でも気になっていることがひとつあるんですよねエ...。

「どーすんの! ジャム! 元の場所へ返してらっしゃい!」

これは、1作目のママのセリフですが、このMAの時「りみさん、いつも通りでいいんですよ〜、普段子どもに怒っている時を思い出して自然にやってください〜。」って、野村さん、サラリとおっしゃいましたよね。
今思えば、わたしの緊張をほぐそうという野村さんの心遣いだったんでしょうがあの時は、あれえ?って感じでした。なんで?なんで?って。けれど、実際に野村さんの高いアンテナに知らない内に受信されたわたくしたち親子の断片だったのかもしれませんしね。 
「そのキャラに 抜擢の訳 ここにあり 」ですかあ?(そーですね、たま〜にですが、説得力と迫力のある声で子どもを叱っていたかもしれないですけど...。母とはそういうものなりけりよ)

今回は、『羊』とは関係ないわたくしの登場だったんですが、第1回からのお話を読みますと、皆さん、長生きなのかしら、昔からのお知り合いだったみたいですね。でも、実はですねえ、わたくしも何を隠そう、過去の執筆陣の方たちが江戸、戦国、平家の時代を見聞していたその昔、チベットの秘境にひっそりと暮らす『ポー族』の少女でございましたの。
そうなると、あながち今回全く無関係とも言えなくなってきます。
なぜなら、『ポー族』というのは、中国は雲南省のナシ族、ミャオ族、ハニ族、イ族等と同様の少数民族で、薔薇しか食べないというあの有名な美しい一族とはまた異なりますが、豚、馬、羊の中でも羊だけを好み、その羊を日々数えながらのんびりと暮らしている一族でございますから。(羊を数えても数えても眠れなくなったのは、その頃数え過ぎたため?)

そういう訳で、あのライブの日、わたくしの鼻は羊の匂いに敏感に反応し、懐かしさを覚えたのでした。(チャンチャン♪)

さてさて、ロボットのスタッフの皆さまにも、この場をお借りしお礼を申し上げます。ポーのリュックやシャープペンを息子に送っていただいたり、楽しいビデオや絵本も、ありがとうございました。何をするにも仕事は早いし確実で、常々尊敬しております。(いえいえ、「手に汗握らない ほのぼのアドベンチャー」が送られて来て欲しいー、なんて思って言ってるお世辞ではないですよ)

でも、全く野村作品というのは作者の懐同様、奥が深く手にとる度に新しい気持ちで感動できるものなんです。かたつむりだって羊だって、今後を楽しみにしています。

...あ、気がついたら、スミマセン、こんなに長いこと喋ってました。でも、ついでだから、自分の宣伝もしちゃいましょね。

半年前からネットで『りみのピクニッ記』というのを続けています。
ごはんメニュー、観た映画/ビデオのこと等、なんてことのない日常が書かれている日記なんですが、よかったらこっちへも寄り道してみてください。

URLは
http://www3.puresilk.ac/diary_c/diary.cgi?id=picnicci デス。

一応BBSもピカピカのがあります。
http://www2.puresilk.ac/cgi-bin/yybbs_c/bbs.cgi?id=picnikki

え? もう時間? 早いなあ...。はいはい、おともだちですね。

次回へのバトンは、我が息子の心の友、いえ、心の師匠、関島岳郎さんに渡したいと思います。
関島さんは、わたくしが紹介するまでもなく、『栗コーダーカルテット』や『ストラーダ』etc..幅広く活躍されている(何でも吹いちゃう)ミュージシャンです。関島さ〜ん、トランペット教えてくださいね〜!

それから、小峰さん、お酒ガブ飲みしてもどうして太らないの?!


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