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第41回(12月15日)
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オンエア後記その5

前回に引き続き、第9話「うさぎの時計」と第10話「鉄路のサーカス」の制作裏話
などを紹介していきます。

第9話「うさぎの時計」は、プチSFです。まず、柱時計の中にうさぎが住んでいたらかわいいなと思って考えた話です。それから、その時計をうさぎが針を廻すと(そのような描写はなくなりましたが)過去や未来に行ったり来たりできるタイムマシンにしたらいいかな……てな具合に話がふくらんでいきました。ポーが過去に行って幼いポーにあったり、未来に行ってヘマをしたりするような話も考えたのですが、ちょっと2分で語る話としては複雑で、御覧のような典型的なタイムパラドックスものになりました。それでも、まだ複雑で、流れを説明するだけで終わってしまったかな (?)。
うさぎは何処から何をしに来ていたのかとかいっさい説明なしですが、落雷の瞬間に体が透けてロボットだったことがわかります。(一瞬だったのですがわかりましたか?)そんなわけでうさぎはおもちゃのような人工的な色にしたかったので水色になったのです。「ポーとメリーのクリスマス」の月うさぎのラジもそうなのですが、自分の中でなぜかうさぎは二足歩行するようです。

第10話「鉄路のサーカス」は、荒野に一本の線路があって、ただただ長い列車が延々とポーの前を横切っていくだけという話が発展してできた話です。もともと通り過ぎる客車や貨車はいろんな車両がつながっていて、その中に移動サーカスもあって、いろいろな動物が載せられていたのですが、それだけでは、ちょっときびしいので、サーカスの象の話を中心に持ってきました。ゲームをやった人はわかったと思いますが、あの象は「この世の果て大サーカス」のザンパ(いろんな設定や時間軸はちょっと無視してますが)です。象はやさしくて、無垢なので、自分の身の上を羨むわけでもなく幸せを感じています。で、ポーがおせっかいにも自由を説こうとするのですが、象に柔らかく拒まれてしまいます。やっぱり、思想や考えの押し付けは、されるとちょっとイヤだったりするし、象は象で生きてるし、ポーはポーで生きてるし、人は人で生きてるし……。ましてや、ポーにそんなこと言われてもなあ、というわけで、微妙に漠然とした話になってしまったのです。だけど「アイツ今どうしてるかなあ……」って感じで「ちょっと心に残っている話」であったわけです。そういう気になる知り合いって記憶の片隅にいたりしませんか?

気がつけば、タイトル予告も今回が最後。
第11話「ゆきだるま」
そして最終話「メリーの夢」



うさぎの落雷シーンのイメージ画


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