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第39回(11月15日)
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オンエア後記その3

前回に引き続き、第5話「黒猫の夜」と第6話「花とクマバチ」の制作裏話などを紹介していきます。

第5話「黒猫の夜」は、でっかな黒猫の体が星のきらめく宇宙だったらどうだろう。で、ポーがその中に飛び込んで宇宙を体験するのはどうだろう……という感じで生まれた話です。
当初、黒猫のキャラクターは、巨大なのに3頭身くらいの子猫のプロポーションというキャラクターでした。
でも、あんまりかわいくないので、逆に頭を小さくして年令不詳の不思議な存在にしました。話もポーがオオカミ座を見つけて追いかけられる展開もあったのですが、第4話もオオカミネタだったのでさけました。
ところで、この猫の正体は何でしょう?
ラスト、ポーの体をすり抜けて夜に消えていったわけで、実は実体のない「夜そのもの」という風に作者はとらえています。
タイトルも「青猫の夜」もありかなとも思ったのですが「黒猫」にしました。

続いて第6話「花とクマバチ」は、ちょっとシュールな展開が続いていたのでもっと「バカバカしいの」にしよっと思って考えたネタです。
ポーのシリーズのひとつの典型的なパターンである「受難もの」(第1話「ポーの夢」などもその典型)です。
あの丸石がどうしてあのような状態になったのか?とたまにきかれますが、大自然は何があってもおかしくないのです。
それにしても、ポーは、目の前にある花をなんで忘れるかねえ?
あと、タイトルですが、郷ひろみさんの曲や、安野モヨコさんのマンガにあるように「花」といえば本来「ミツバチ」なのですが、ちょっとパロって「クマバチ」にしました。
なお、クマバチは本来、番組内にでてきたように群をなさないらしいので、あしからず。
また、「野生のチューリップ」と言えば、メリーこと遊佐未森さんの曲です。

そんな感じで、今回のシリーズも半分終ってしまいました。
残り半分もお楽しみに。
タイトル予告は3本分。
第7話「霧のラプソディ」
第8話「月とペンギン」
第9話「うさぎの時計」


黒猫のキャラクターデザイン


*当初のラフと最終形



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