<< 新しい通信
第37回(10月15日)
まえの通信 >>

オンエア後記その1

第1話「ポーの夢」と第2話「たまご」はいかがでしたか?
コンテも残すところ最終話の12話のみとなりました。今回からしばらくは、各話の制作裏話などを紹介していきます。

今回の番組企画が持ち上がって、一番最初に考えた話が第2話の「たまご」です。番組タイトルも「ストレイシープ小劇場*ポーのちっちゃな大冒険」だったのですが二転三転した挙げ句、小劇場がなくなったシンプルなものになりました。番組の長さも当初2分半でなく、3分で考えていたので、あとで短縮して少し忙しい展開になってしまったものもあります。「たまご」も冒頭や後半にもう数カットあったのですが、短くするために切りました。

最初に考えたこの話は、はじめての昼間放送ということで、子どもたちにも楽しんでもらえることを一番意識したお話かもしれません。(基本的には大人も子どもも女の人も男の人も楽しんでもらえるものをいつもめざしてはいるのですが……)それと、この当時、チョコラザウルスの恐竜フィギュアにはまったり、「ジュラシックパーク3」を見たりでなんとなく恐竜をだしたかったのです。

この話を考えると同時に、毎回ポーがメリーに今までにあった出来事や夢の話を語るという「アラビアンナイト」風の構造もできました。この構造にしておくと毎回1話完結なのでシリーズの途中から見ても楽しんでもらえるし、話の発想自体もなんでもありの自由になるからです。

それに伴い、ポーがメリーの元にむかうオープニングの流れもできました。テーマ曲も原マスミさんの曲、遊佐未森さんの新曲、二人のデュエットなどいろんな考えがあったのですが、詞がポーとメリーの関係にピタッとくる遊佐さんの既成曲「たしかな偶然」を使用させてもらうことになりました。いい曲でしょ。

そんな感じで全体の構造や第2話ができました。考えられた順でいくと「たまご」が第1話という感じだったのですが、もう少し第1話らしい話はないかという声もあって「ポーの夢」を考えました。その時点で4話分の話ができていたので、この話は5番目に考えられた話です。まず、タイトルを「ポーの夢」に決めたので、それにはまる話を考えました。そのタイトルの通り、今までのシリーズの夢落ちな要素を残しつつ、ポーとメリーの関係がわかるようなもの。そして、今までの紙芝居スタイルでは不可欠だったナレーションをできるだけ少なくし、アニメーションならではの動きで見せれるもの。そんな意識から第1話は、うまれました。

今回はこのへんで。
これからもお楽しみに。

第2話「たまご」に登場したチビチラノのカラーサンプル。
キャラクターを特徴的にするために、派手にしてみたら、どれも毒々しいので最終的にはもう少し自然なものにしました。


<< 新しい通信

まえの通信 >>


バックナンバーを見る



コピー禁止 このページに掲載されている写真はすべて著作権管理ソフトで保護され、掲載期限を過ぎたものについては削除されます。無断で転載、加工などを行うと、著作権に基づく処罰の対象になる場合もあります。なお、『フジテレビホームページをご利用される方へ』もご覧下さい。
著作権について