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キミはサントラを聴いたか? |
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こんにちは。 ゲームが発売されて、はや10ヶ月がたちますが、もうクリアしましたか? とっくに、してるか! では、サントラ「ミュージック・フロム・ストレイシープ」は聴いてますか? えっ、売っているのを見たことないって! そうです。このCDはプレス枚数が少ないので、そんじょそこいらのCD屋さんでは置いてないのです。 聴きたい人は、近くのCD屋さんに注文しないと手に入りません。 発売・販売元はメディアファクトリーです。 価格は、激安の2、200円で2枚組の101曲入り。 CGムービーや壁紙やペーパークラフトが引き出せるCD EXTRAもついているのです。 「ポーのあしあと」にもついていた蓄音機のペーパークラフトの付属レコードのジャケットも別バージョンです。 名曲、ぎっしり詰まっているし、原マスミさんやさねよしいさ子さんの唄もはいって、この値段は、とってもお得です。 まだ持っていない人はCD屋さんへダッシュだ!! という具合に一応、宣伝もしておいて……。 で、今回の原稿は、当初このサントラに載るはずだった、めいなCo.の紹介文を蔵から出してきて掲載します。 紙面などの都合で、大幅カットしましたが、もともとは、こんな風にこってり書いていたのです。 以下、その原稿です。
今さら言うまでもなく、このアルバムに収められた曲は、すべて、プレイステーション用ソフト「ストレイシープ*ポーとメリーの大冒険*」に使用された曲で、そのほとんどの作曲、編曲から演奏までをこなしているのが、張紅陽(チャン・コ-ヨ-)こと熊谷陽子(通称:張さん)と浦山秀彦(通称:浦さん)の二人組、めいなCo.(メイナカンパニーと読む)である。彼らは、 映画音楽、演劇やCM音楽から、シンガ ーのサウンド・プロデュースまでを手広く手掛ける音楽創作ユニッ トである。そしてストレイシープのサウンドはすべて、めいなCo. の手によるものである。 では、このアルバムに収録された曲について、少しお話します。 まず、収録曲は大きく3つの種類に分けられます。
A.については、めいなCo. の十八番である映画音楽と同じように、編集した映像に後からタイミングを合わせて音楽を付けてもらってます。 1-1「ヴォルヴス城にて」の荘厳で格調高いトーンは大きな物語を予感させる重厚な仕上がりになっています。また、ヴォルヴスたちの会話シーンではセリフとセリフの間にオーケストラの音を細かく挟み込むなど実に繊細な作業によって緊張感を引き立てています。 1-3「 カモミール(メリーのテーマ)」は、テレビシリーズの方でもメリ ーとの出会いのシーンには必ず、登場するモチーフです。 ヴォルヴス城でメリーと再会するシーンでも流れますが、こちら(2-25)は、再会のよろこびをより強調するために、ややスローな別テイクが聴けます。1-21「はじめての飛翔」2-42「帰還」は「ポーのテーマ」のバリエーションで、それぞれステージの終りと物語全体の大団円を盛り上げて、しめくくっています。 A.に分類される曲は1-1〜4、21、32、48、54、57、2-14、16、17、28、30、39、41です。 このアルバムに収録されている曲の大半がB.に分類されるものです。 たくさんのキャラクターや風景を、めいなCo. がさまざまな音楽形態で描き分けてけてくれています。「ただ、ボーっとながめいても、気持ちいいもの。繰り返し聴いていても飽きないもの」を念頭に作られたこれらの曲はかなりの数になってしまいました。 それについて、めいなCo. は「この物語には、いろんな生き物がたくさん登場してきて、みんながそれぞれの違ったいいところを持ってるからなんだッ。全員が、ボクはね、ワタシはね、って自分のいいところを主張してるから、みんなに曲をつけてあげたくなっちゃうんだね。だから、音楽だけでも退屈しないと思うヨ」と、言ってくれているように、すべてのキャラクターに、とっても愛情を持って音楽を つけてくれました。 このアルバムの最長曲1-5「グリーン・フィールドのテーマ (ポーのテーマ)」は、5分38秒の大作で、普通にフィールドを歩いているだけでは最後まで聴ききれません。また1-10「レッ ツ・サルバンジー」は、なが〜いギターソロだったのに、ミニゲームでは前半部分しか聴けません。そんな曲の全貌を、このアルバムであらためて聴いてみてください。 ちなみにボクは1-45「ひとりぼっちのザンパ」がとても好きです。 C.に関してはユニークなものがいくつかあります。1-20「ゲロゲロオールナイト」はカエルのドゥ・ワップという設定なので、高音域から低音域の4人のカエルを、浦さんがひとりで演じ唄い重ねています。 そして、この曲を唄うフロッグメン・フォーの振り付けも、めいなCo.の二人にやってもらっています(ビデオ撮りした振り付けを基に、キャラクターのアニメを付けたのです)。同様に、1-58「F=Me3」のゼペタ博士のギター・ソロも、浦さんの振り付け(?)です。 1-53「メビウス・ボイジャー」は、5つの効果音のループの強弱と位相変化で出来ています。ヘッドホンで聴くと、頭の中をヒューの船が飛び回ります。 さて、2-38「 アリスの子守唄」は、原マスミさん(みなさん御存知ポーの声をやってもらっています)に作詞、作曲を依頼して、この物語のために書き下ろしてもらったものです。そして、唄をヴォル役でもある、さねよしいさ子さんにお願いしました。この素晴らしい子守唄のおかげであの回想シーンは生まれました。この曲には2つのミックスがあります。 1つはノーマル・ミックスで、ゲーム中に入手したレコードで聴くことができます。もう1つがウェット・ ミックスで、回想シーンでのみ流れます。このアルバムに収録されているのはウェット・ミックスの方です。 そしてもう1曲、エンディング・テーマである 2-42「はてしないチルドレン」です。この曲はもともと、原さんが10年程前に作った歌ですが、歌詞の一部をこのゲーム用に書き直してもらって、新しく録音しました。さらに、ここに収録されているのは、このアルバムのためにリミックスした<ニュー・ミックス・バージョン>で、涙ちょちょぎれの名曲です。もちろん2曲とも編曲はめいなCo. 。 そんなわけで、この2枚組には珠玉の名曲がぎっしり詰まっています。そしてそれらの曲は、めいなCo. と言う、夢幻の音源がはてしなく蓄えられた蓄音機から、こぼれでた音の一部にすぎないのです。
以上、原稿より
最後に、どのようにして、めいなCo.に曲を発注したかを少し書きましょう。 まず、音楽の必要なシーンを選んで、そのシーンのイメージや狙いを伝えます。 その段階で具体的に曲のイメージがあるものもあれば、漠然としているものもあります。そこで、めいなCo.の提案やアイデアをもらいつつ、具体的な方向を決めて、あとは、めいなに、おまかせというわけです。 という手順は、極めてオーソドックスな進め方なのですが、それ以外に自分が、密かに楽しみながら、こだわっていた点があります。 それは曲のタイトルです。 発注する段階ですでに曲のタイトルを決めておくのです。 それも、いかにもサントラの曲タイトル風にです。 すると、それだけで、めいなが曲のイメージがふくらませてくれたりするのです。 そんなこともあって、イメージはどんどん膨らみ、気がつけば100曲を越えていました。 また、発売が決まってから全曲に英語タイトルをつけました。 これは、あえて直訳せず、イメージの膨らむ異訳をしてあります(もろ、直訳もありますが)。 CDもっている人は、引っ張り出してきて、見てみてください。 このCDは、ゲームのサントラなのですが、ミニアルバム「ストレイシープ・ミーツ・ザ・ミュージック」よりストレイシープの音楽世界を色濃く凝縮させたアルバムです。 なぜなら、テレビスポットからテレビシリーズまですべてストレイシープの音楽世界を作り、奏で続けてきてくれた、めいなCo. 渾身の101曲が収録されているからです。 ではまた、来来週。
「ポーのオアシス」ではアブラード、ゲームではドルを演じてもらった、「たま」のランニングこと、石川浩司さんがプロデュースしたアートギャラリー雑貨店「ニヒル牛」(にひるぎゅう)が、西荻窪に出来ました。 お店の中の区画を買って、だれでも手作り品を売れるという面白い形体のお店です。 興味のある人は行ってみてください。 ニヒル牛への行き方 JR西荻窪駅南口を出、駅を背にして左(新宿)方向に歩くと、すぐマクドナルドが見えます。その右側の道(平和通り)をまっすぐ線路づたいに歩くこと約5分、最初の信号の渡った左手角に「モータークラブ」という事務所があり、その隣です。交通標識の「に」という文字と、へんな看板が目印です。 住所 杉並区西荻南4-31-10梅田ビル1F 電話&FAX 03-5346-1867 詳しくは石川さんのホームページで調べてみてください。 http://members.tripod.co.jp/ukyup/ このホームページは、とても濃いですよ。 |
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