第005回 2003/11/01
人生って、運とか、出会いとか、落とし穴とかいろいろあって「今」があるから、「もしも」ってなかなか考えにくいけど、大学の後半には「アニメーション作家」になりたいと思っていました。だから、根本的な精神や環境の変化がなければ、今もCMディレクターか別の仕事をやりながら、それを目指していたと思います。なぜなら、この道を目指すキッカケとなった「我が魂の師匠 ユーリ・ノルシュテイン」の諸作品を観た時の圧倒的感動が、いつか自分もそんな作品を作りたいという強い想いを生みだしたからです。そんな夢とも野望とも言える意志を持ちながらCMの企画・演出という仕事を10年程続けていたある日、運よくポーを生み出す機会(フジテレビの深夜スポットアニメーションを羊のキャラクターで作ってほしいという仕事)に巡りあったわけです。その後は、会社の大いなるサポート(ボクの勤めている会社は「ROBOT」といいましてCMから映画までを作るちょっとユニークな制作会社で、個人の夢や野望をとても大切にし応援してくれる会社なのです)と、皆さんのおかげで「自称・アニメーション作家」をさせてもらってます。しかしながら、道は険しく、なかなかコレと言ったものも作れないまま、まもなく40才です。でもまだこれからだ、と思っているわけで、今後ともよろしくです。



そう言えば、小学生の頃には『ウルトラマン』や『ゴジラ』を観て、その特技監督・円谷英二の憧れ、怪獣映画の監督になりたいと思っていました。ノルシュテインのアニメーションに出会ってなければ『大怪獣ポー』なんて映画が作られてたかもしれません。……絶対ないな。
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