数々の有力選手を指導する長光歌子先生が
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歌子の部屋
番外編
永井優香選手インタビュー
1998年11月30日生まれ。浅田真央選手に憧れ小学生の頃にスケートを始める。昨シーズンの全日本選手権では9位。現在は早稲田大学4年生でスケート部部長を務める永井優香選手にインタビューしました。(インタビュー日:2020年9月8日)

全日本選手権の永井優香選手
スケートに対する想いについて
■演技や練習中、楽しいと感じる瞬間はいつですか―
何も考えなくても質の良いジャンプが簡単にたくさん跳べるときと、ノーミスでプログラムを終えた時が気持ちいいです。また、部員全体で行うスケーティング練習で、友達と共に自分を限界まで追い込むことも楽しいと感じます。
■上手くいかない時、乗り越える秘訣はありますか―
上手くいかない時間が一生続くわけではないと信じ、人事を尽くして天命を待つことです。
また、自分が何を感じて何を考えているのか、客観的に振り返ることを大事にしています。私は何事でも「完璧にこなしたい」と思ってしまうので、上手くいかないことに反応しやすいタイプだと自覚しています。だから、どんなに小さなことでも「できたこと」に目を向けるように心がけています。
新シーズンについて
■今シーズンのプログラムと選曲について―
ショートプログラムは、ミュージカル「エリザベート」の『I Belong To Me』、フリースケーティングは、『エデンの東』です。
ショートでは、主人公エリザベートが自らの人生を強い決意をもって切り拓いていく姿を演じます。
フリーは、自身がスケーターとして大きな一歩を踏み出すきっかけとなった2014-15シーズンに使用した思い出深い曲です。曲を通じて、お世話になった方々とスケートへの感謝の気持ちを表現しつつ、第二の人生に大きな一歩を踏み出していけるように自分を鼓舞できればと思っています。
■今シーズンの目標を教えてください―
一つ一つの練習を今まで通り淡々とこなし、試合で一生懸命にやり切ることです。
今シーズンは思うような練習ができなかったり、試合が中止になる等イレギュラーなことばかりです。今後の状況も見通せず不安な気持ちもありますが、どんな状況であれその時できることを精一杯やり切り、後悔しないように、そして一瞬一瞬を楽しめるようにしたいです。
■目標に対する意気込みを一言―
日々感謝の気持ちを持ち、皆さまの心に残り続けるスケートを披露できるよう、日々精進してまいります。

全日本選手権の永井優香選手
- 長光歌子(ながみつ うたこ)