数々の有力選手を指導する長光歌子先生が
フィギュアスケート界を楽しく語ります!

歌子の部屋

番外編

田中刑事選手インタビュー

世界選手権4度の代表選出、今年26歳を迎えるベテラン田中刑事選手にインタビューしました。

2020.5.18

田中刑事選手 タイトル

■田中刑事選手と直筆応援サインです。次ページ以降も本人からの写真を掲載しています。

はじめに

 今私たちは大変な状況に置かれていますが、みんなで協力して乗り越えていける壁だと思います。そんな大きな壁を乗り越えるために、僕も今だからこそできることは何かを考え、それが今後のスケート人生にいきることを信じて取り組みます。いつかまた元気な姿をお見せすることができるよう頑張りますので、皆さんも健康には気を付けて一緒に頑張りましょう!!

現役続行と2020-21シーズンについて

■まずは現役続行を決めた理由を教えてください―

 現役続行に関しては、特に発表したという意識はありません。また、自分の中で今年がラストという決断をしているわけでもなく、引退宣言をしてからシーズンを送るということも予定していません。
 『引退するから』という気持ちを原動力にして競技に取り組みたくなく、最後までスケート技術の向上を意識した競技人生を過ごしたいと考えているからです。

■20-21シーズンでの新たなチャレンジは考えていますか―

 現時点では、まだまだ新シーズンに滑る曲の方向性が決まりそうにありません…。
 しかし、僕自身はいろんなジャンルの音楽で滑ってみたいので、この時期にチャレンジできそうな音源を探していこうと思います。

■男子シングルでは年長者となってきました。今の気持ちを教えてください―

 特に年長者という自覚はありません(笑)
 2019-20シーズンの全日本には山田耕新選手も髙橋大先輩もいたので、僕は年長者だとは思っていませんでした(笑)ただ後輩はたくさんいるので、先輩として恥ずかしくない滑りをすることは勿論、スケート以外でも人として成長し続けないといけないなと思っています。

■ファンの方々や若い選手たちにベテランとしてどんな姿を見せたいですか―

 今までコツコツと積み重ねてここまで来ることができたので、不器用ながらも努力し続けている姿を見せることができたらいいなと思います。『ベテランらしい滑り』というものはよく解からないのですが、成長することだけは止めたくないと考えています。

■2020-21シーズン、プログラムは新しくするのでしょうか―

 ショート、フリー、そしてエキシビションと、全部変えて挑むのが新シーズンの楽しみだったのですが…。こういった状況になってしまったので正直今は見通しが立っていません。

■今後2019-20シーズンのプログラムはどこかで披露する予定はありますか―

 ショートプログラムのHip Hip Chin Chinはアイスショーでも楽しめるプログラムだと思うので滑り続けたいと考えています。フリーのシャーロック・ホームズは...アイスショーではきついなって感じです(笑)

■エキシビションも楽しみにしています。どんなものをやる予定ですか―

 新シーズンのエキシビションについては、今までとはまた違ったプログラムを考えています。詳しくはまだ言えませんが、いい意味で皆さんの期待を裏切れるように頑張りますので、楽しみにしていてください。

■2020-21シーズンの目標を教えてください―

 今はこういった状況で先を見通すことができず、新シーズンに向けて細かい計画を立てることは難しいですが、昨年から掲げていたテーマである『攻める!』を継続したいと考えています。このテーマをブレさせずに突き通すことが、自分自身の成長に繋がると思っています。

長光歌子(ながみつ うたこ)
長光歌子(ながみつ うたこ)