数々の有力選手を指導する長光歌子先生が
フィギュアスケート界を楽しく語ります!
歌子の部屋
vol.2
歌子先生について
長光歌子先生について、ご自身についてお話をしていただきました。
2015.10.6

コーチとしての歌子先生
教えていく中で、生徒たちに一番学んでほしいことは
技術や競技はもちろんですけど、それだけではなく、人間性をしっかり学んでほしいですね。
私は競技生活って、それが終わってから実社会で生きていくための疑似社会だと思ってるんです。その疑似体験をどれだけちゃんと濃いものにしていくのかが、大事だと思うんです。
特に私の教えている生徒には女の子が多いんですけど、彼女らには強い女の子になって欲しいと思うんです。困った時でもブレないで、自分の足で立って、背中を伸ばしていられる女性になって欲しいと思うんです。人の文句を言う前に、凛として立っている女性に。
小さい子供たちへはどんな教え方をされていますか
小さい子は盆栽を刈り込む様に『これダメ、あれダメ』っていうよりは、スケートを好きになってもらえることだけをやりたいと思ってますね。それが出来る先生が最高の先生だと思うんです。
大きくなってからは、とにかく教えこんでいかないといけない時期もあるし、その後には、色々相談しながらやらなきゃいけない時期もあるんですよ。
だから、小さい時にどれだけスケートを好きになるかで、競技歴が長くなるか、長くないかも変わってくると思います。例えば怪我をした時、選手として競技に戻ってくる人って本当にスケートが好きな人だけですからね。
髙橋大輔さんにはどういう教え方をされていたのでしょうか
うーん、、、何だろうな…教えるってことではないですけど、大輔に関しては、結果が悪い時の方が私は安心していましたね。
悪いことの方が後々自分の成長に繋がるじゃないですか。大輔は良いことが続くと、絶対慢心しましたから。
あまり本人が努力せず、結果が良くて結果オーライの時もあったんです。でもその時は気持ちが悪かったですね。
そのまま結果が悪かった時なんかは、しめしめって思うんですよ。
ああ、これでわかってくれるよねって。これでまた頑張ってくれるって思いますから。
- 長光歌子(ながみつ うたこ)