注目校紹介

東海大学

前回王者 長距離5冠への挑戦

東海大学 前回大会 優勝

前回大会 優勝

前回大会、10年ぶりに出雲路を制した東海。“黄金世代”と称される3年生達が中心となって、今シーズンの目標は関東インカレ・日本インカレの長距離部門、
そして学生三大駅伝の「5冠」。稀代のスピード集団が大会連覇を狙う。

更なる進化を続ける“黄金世代”

高校時代から多くの実績を残した世代が東海大に入学したのは2年前。
‘16年の出雲では当時1年生ながら前半3区間全てを任され、優勝した前回大会では6区間中5区間を走った黄金世代。
今年初めにはその中核メンバー、關 颯人・鬼塚翔太・館澤亨次らはアメリカでのおよそ2か月間に及ぶ長期合宿を経験。
海外でのレースも経験し、更にたくましさを増した。

東海大学 館澤 亨次

館澤 亨次

春のトラックシーズンに輝きを見せたのは館澤亨次(3年)。
得意の1500mで関東インカレを連覇すると、日本最高峰の舞台 日本選手権も連覇を達成し、名実ともに日本のトップに。
夏、ジャカルタで行われたアジア競技大会の代表にも選出され、日の丸を背負って戦った。

一方、トラックシーズンは不本意な結果に終わってしまった。
前回大会のアンカー 關 颯人(3年)も先日行われた記録会でレース復帰。
5000m 13分53秒46とトラックシーズンに向けて調子を上げてきた。
更に日本インカレ5000mで4位入賞を果たした西川雄一朗(3年)や
前回大会 4区 区間賞の鬼塚翔太(3年)など、屈指のスピードランナー達が今年も出雲を沸かせるか。

〝速さを強さに“

東海大学 練習

東海は5000m 13分台のランナーを16人擁するスピード集団。
しかし、今シーズンは長い距離への対応も併せて進めてきた。
関東インカレ ハーフマラソンでは東海勢3人が入賞を果たした。
なかでも2位表彰台を勝ち取った湯澤 舜(4年)はチーム一の練習量で
キャプテン湊谷春紀(4年)と共にチームを引っ張った。
今年のチームスローガン“速さを強さに”を出雲路連覇で体現する。

青山学院大学

2年ぶり“学生駅伝三冠”へ。

青山学院大学 学生駅伝三冠を狙う 原晋監督

学生駅伝三冠を狙う 原晋監督

昨年度、箱根駅伝4連覇という偉業を成し遂げた青山学院大学。
しかし、シーズン当初の学生駅伝三冠は成し得なかった。
すると、箱根駅伝終了後まもなく、原晋監督は「出雲プロジェクト」を立ち上げ、2年ぶりの三冠を目指し動き出した。
「出雲プロジェクト」とは、言わば、隠れた人材発掘プロジェクト!
箱根4連覇の最強メンバーだけで3大駅伝を戦うのではなく、
さらに出雲の特性に合うメンバーはいないか、隠れた才能はいないかを発掘しレースに生かすという、スピードに特化した出雲を勝つための原監督考案の大作戦。

青山学院大学 「チームの三本柱」森田・橋詰・鈴木

「チームの三本柱」森田・橋詰・鈴木

そんなチームの中でも、チームの軸となる三本柱は森田歩希(4年)・
橋詰大慧(4年)・鈴木塁人(3年)。
箱根駅伝「花の2区」で区間賞を獲得したキャプテンの森田、5000m日本人学生最速タイムを持つ橋詰、そして、関東インカレ10000m日本人トップの鈴木。
ここまでトラックシーズン、夏合宿を経て、青学にある勝利の方程式に基づいて、
「データ的には三冠の時と同じ状態に近づいてきた」と原監督は自信をのぞかせる。

青山学院大学

さらに、「出雲プロジェクト」が
チーム全員の駅伝出場へのモチベーションを向上させた今季。
実に12人の選手たちが自己ベストを更新し、戦力も充実してきている。
中でも生方敦也(3年)は関東インカレ1500mを制し、猛アピール。
昨季、大物ルーキーとして期待された神林勇太𠮷田圭太(2年)も、トラックシーズンで結果を残し、今季の駅伝シーズンの活躍が大いに期待される。

2年ぶりの「学生駅伝三冠」へ、チーム一丸。
全ては、この出雲路制覇から始まっていく。

東洋大学

〝鉄紺〟の真価でくつがえせ

東洋大学 夏合宿で“鉄紺”の走りをみせるメンバーたち

夏合宿で“鉄紺”の走りをみせるメンバーたち

一丸となって東洋らしく積み重ねてきた力[真価]を発揮し、これまでの結果をくつがえす。そして、さらなる進化を狙う。

各学年にエース級が揃う

東洋には学生長距離界を代表するエースたち、柏原、設楽兄弟、服部兄弟がいた中で、次の屋台骨となる選手が中々出てこなかった。

東洋大学 相澤晃・西山和弥・山本修二

相澤晃・西山和弥・山本修二

昨年は山本修二(4年)がその役割を果たすも今季前半は故障と出遅れる。
その中で相澤晃(3年)、
西山和弥(2年)といった新たなエース候補が着実に力を付けることができたのはチームにとって大きい。

6月の日本選手権10000mで
西山和弥(2年)は28分35秒72の自己新で4位、
相澤晃(3年)が28分45秒93で8位とダブル入賞。
7月の記録会の5000mでは、西山が13分46秒95、相澤が13分40秒98といずれも自己ベストを更新するなど好調さを見せる。

また、山本修二(4年)は駅伝シーズンを前に復調。
9月の日本インカレ5000mで14分57秒84の19位だったが、本人は「あと1ヵ月で万全な状態に戻す」と意気込む。

〝出雲の主役〟を狙う

東洋大学 酒井俊幸監督

酒井俊幸監督

酒井監督は言う
「"6区間すべてで勝負しにいく"くらいの気持ちじゃないと優勝は狙えない。
全員が責任を持ち、俺がやるんだっていう気持ちを持たないと
強気のレースはできないと選手たちには話しています。
今年は出雲の主役になれるように形成逆転を狙います。」

東洋大学 胸のTUロゴ

胸のTUロゴ

東洋大学 その1秒をけずりだせ

その1秒をけずりだせ

早稲田大学

“世代最強”のルーキーたちが加入!

早稲田大学 4年目を迎えた相楽体制

4年目を迎えた相楽体制

伝統のWを胸に学生駅伝の強豪として2010年度に三冠にも輝いた早稲田大学。
近年は箱根駅伝で上位に食い込むも、距離の短い出雲では苦戦を強いられている。
6位(’12年)、4位(’13年)、6位(’15年)、8位(’16年)と続き、昨年はさらに順位を落とし三大駅伝以降で最低の9位に沈んだ。

「三大駅伝すべて3位以内、今年は出雲からしっかりと存在感を示したい」と
今年で4年目の指揮を迎える相楽監督は開幕戦での奮起を誓う。

そんな新チームには明るい材料が揃いつつある。

早稲田大学 エース格に成長した太田智樹

エース格に成長した太田智樹

チームの主軸になるのは3年生の
太田智樹。ここまで三大駅伝6大会中5大会に出場。
大きな落ち込みがない安定感ある走りが魅力で、今年の箱根駅伝では花の2区を任されエース格に成長してきた。
また2年生の吉田匠は専門種目である3000m障害で今年U20世界選手権に出場。大舞台を経験し3000m障害特有のタフさとスピードを武器に繋ぎの区間での活躍が期待される。

早稲田大学 復活のカギを握る日の丸ルーキートリオ(中谷雄飛・千明龍之佑・半澤黎斗)

復活のカギを握る日の丸ルーキートリオ
(中谷雄飛・千明龍之佑・半澤黎斗)

そして最大の注目は各世代の日の丸をつけてきたルーキーたち。
その筆頭が高校駅伝の強豪・佐久長聖高(長野)出身の中谷雄飛
5000mの自己ベストは1年生ながらすでにチーム最速という超即戦力。
今年はアジアジュニア、U20世界選手権の日本代表にも選出されるなどその実績は証明済み。大学駅伝でどんな走りをみせるか注目される。

その中谷とともに日の丸ルーキートリオを形成するのが千明(ちぎら)龍之佑
半澤黎斗
この2人も高校駅伝の強豪校出身で、千明は高校時代に世界クロスカントリーの日本代表、半澤はアジアジュニア1500mで銀メダルを獲得と日の丸をつけた実績。
今年の新戦力で特に充実した選手が集まったと陸上界でも話題になるほどの
充実ぶり。

「自分たちの世代で三冠を狙いたい-」 黄金世代が名門復活のカギを握る。

法政大学

過去最高成績で前回大会の雪辱へ

法政大学 前回大会 無念の途中棄権

前回大会 無念の途中棄権

前回大会4区で無念の途中棄権を喫した法政大学。
この経験を糧に試合前の準備から見直したチームは今年の箱根駅伝で総合6位。
2004年以来の好成績で2年連続のシード権を獲得した。

法政大学 前回大会の雪辱を誓うエース坂東悠汰

前回大会の雪辱を誓うエース坂東悠汰

出雲でのリベンジを誓う今大会。今年の箱根駅伝5区区間新でチームの躍進に大きく貢献した青木涼真(3年)がケガの影響でエントリーを外れるも
坂東悠汰(4年)と佐藤敏也(3年)の2枚看板は強力。
春シーズンは思うような走りが出来なかったというエース坂東だが、夏合宿で順調に練習を積み駅伝シーズンへ向け調子は上向き。
昨季全日本3区2位、箱根駅伝では2年連続6区3位と駅伝で抜群の安定感を
誇る佐藤はトラックでも今季10000mで28分35秒をマークし自己ベストを更新。
チームのエース格へと成長した。

法政大学 エース格へと成長した佐藤敏也

エース格へと成長した佐藤敏也

その他にも、関東インカレ1部ハーフマラソン6位入賞の主将・大畑和真(4年)をはじめ粒ぞろいの選手がそろう。
前回大会の雪辱を晴らす為、チーム一丸で出雲過去最高の7位を上回る6位以内を目指し、上位校に挑む!

拓殖大学

“留学生キャプテン”中心に最高成績狙う

拓殖大学 チームを引っ張る主将デレセ

チームを引っ張る主将デレセ

今年の箱根でチーム史上過去最高となる往路4位、総合でも8位に入り、台風の為中止となった2014年大会以来4年ぶりの出場を決めた拓殖大学。
大学史上最強との呼び声も高いチームを引っ張るのが
エチオピアからの留学生ワークナー デレセ(4年)。
「非常に真面目で練習の虫。キャプテンにして良かった」と
名将・岡田正裕監督もデレセのキャプテンぶりに太鼓判を押す。

拓殖大学 デレセを支える副将の戸部(写真左)と馬場(写真右)

デレセを支える副将の戸部(写真左)と
馬場(写真右)

デレセを副キャプテンとして支えるのが、1年時からチームの主力として活躍する
馬場祐輔(4年)と戸部凌佑(4年)の2人。
特に馬場は今年の日本学生ハーフマラソンで6位入賞を果すなど着実に実力をつけている。

拓殖大学 チーム一丸で過去最高5位以内を狙う

チーム一丸で過去最高5位以内を狙う

今季チーム初の三大駅伝同時出場を掲げていたがエース・デレセのケガの影響などもあり、8人の10000m合計タイムで競う全日本の予選会で9位。
8位までに与えられる出場権をわずか37秒差で逃してしまう。

しかし、その悔しさをバネに夏合宿でチームは一回りも二回りも成長。
選手全員が初の出雲となる今大会で過去最高となる5位以内を狙う。