
日づけ:2025年4月29日
みなさん、こんにちは!
「現場日和」担当スタッフです。
今回は、帝国海軍の中尉・江端瀧昌役を演じる本田響矢さんのインタビュー記事をお届けします。
生真面目で無口かつ無愛想にも見える瀧昌。妻となった、なつ美(芳根京子)に対してもなかなか自分の気持ちをうまく伝えられません。それでも、共に時間を過ごすことで、不器用ながらも瀧昌なりの優しさで少しずつなつ美と心を通わせていくことになります。
本田さんがどのように役に対してアプローチし、どんなことを大切にして演じられているのでしょうか。その声をお聞きください!

江端瀧昌役のオファーを受けたときの心境は?
「率直にうれしいという気持ちがいちばんでした。まず、原作を読ませていただいたのですが、登場人物のウブさに気づけばときめいていました。ラブコメ作品は、女性があたふたして、それをクールな男性が支える展開が多いと思うのですが、この作品は男性側もウブで、ふたりともあたふたしている姿が愛らしくて魅力的だなと感じましたね。また、昭和が舞台なので携帯電話もないため、すぐに連絡が取れないふたりが『やっと会えた!』という気持ちの大きさなどを大切にして撮影に挑みたいです。」

実際に、軍服に身を包んだ感想はいかがでしょう。
「軍服は独特で、着ると背筋がピンと伸びる感じがします。ただ、当時の服は現代のものとは違っていて、歩き方などは練習しないといけないと思っています。」
帝国海軍に勤める瀧昌ですが、彼の魅力をどんなところに感じていますか?
「瀧昌は無口で無愛想に見えるかもしれませんが、本当はとても優しい人なんです。とくになつ美に対しては、その優しさがはっきり表れていて。なつ美以外の人にも優しさを持っているのですが、ほとんど表に出ない人。なつ美にだけ見せる特別な顔が彼の魅力ですし、その真面目さや誠実さは、すごくステキだなと思います。」

その魅力を表現するうえで、どんなことを意識されていますか?
「目線や表情、動きで表現することが重要だと考えています。瀧昌は感情をあまり表に出さない性格なので、内面をどう具現化するかを平野監督と相談しながら演じていきたいです。また、なつ美の妄想のなかにも瀧昌が登場するのですが、実際の瀧昌とのギャップをどう表現するかも、バランスを考えていきたいと思っています。」
平野監督とは、具体的にどのようなお話をされたのでしょうか。
「瀧昌の内面についてですが、『自分が思っているよりも、もっと大胆に表現していいよ。きっとみんなにも伝わるはずだから』と平野監督がおっしゃってくださったので、その言葉を聞いて安心しました。リミッターを外して振り切って演じようと思いましたし、『やりすぎだったら指摘するから安心して楽しんで!』ともおっしゃっていただいたので、のびのびと撮影させていただいています!」
クランクイン時は、どんな気持ちが芽生えましたか?
「事前に一度、リハーサルはしていたのですが、実際に作品の世界に入り、衣裳を着て、なつ美役の芳根京子さんと対峙してお芝居をすると、『ああ、自分は瀧昌なんだ!』と強く実感しました。」

主演の芳根さんの印象は?
「お会いする前から、物腰が柔らかくて、元気な方という印象を持っていましたが、実際にお会いしてもそのままの方でした! とくに、現場では芳根さんがいると周りのスタッフさんたちも笑顔になって、すごく和やかな空気になるので、まるで太陽みたいな存在の方だなと思っています。」
芳根さん以外にも、今回豪華キャストのみなさんが集結しています。そのなかでも、瀧昌の同僚・深見龍之介役を務める小関裕太さん、なつ美の幼馴染みの瀬田準太郎役を演じる小宮璃央さんの印象も教えていただけますか?
「小関さんとは番宣で初めてお会いしたのですが、フラットで優しい方です。柔らかい雰囲気をお持ちですが、実際に深見を演じるときの空気感はきっと違うんだろうなと感じました。お芝居をご一緒させていただくけることが本当に楽しみです。
小宮さんとは、以前から知り合いなんです。原作の瀬田のイメージとぴったりで、僕の頭のなかではすでに共演シーンのイメージができあがっています!これから実際一緒にお芝居をするのが待ち遠しいです。」
これから撮影が本格的に進みますが、撮影の抱負をお聞かせください。
「原作を読ませていただいて、この作品が大好きになったのですが、これから数か月間、瀧昌として生きていくことで、撮影が終わる頃にはいまとは違うかたちの作品への愛着が生まれるのではないかと想像しています。全力で作品に愛を注ぎ、キャスト、スタッフのみなさんと笑顔で最後まで駆け抜けていきたいです。」

こちらを真っ直ぐに見つめ、ときに笑顔を見せながら、一つひとつの質問に丁寧に答えてくれた本田さん。その誠実な姿はまさに瀧昌そのもの!
撮影現場では、瀧昌の「ザ・日本男子」な一面のみならず、コミカルなお芝居でも演出の要請に即対応。芳根さんとも細やかに会話を交わし、柔軟かつ俯瞰的な視点で瀧昌役にアプローチする本田さんの姿がありました!
「現場日和」では、今後も撮影現場のレポートやインタビューをお届けしていきます。
ぜひ、お楽しみに!