…八つ墓村…

■インタビュー■
金田一耕助
┗稲垣吾郎

□骨組みである金田一のキャラクターとは、どのようなものですか?
■キャラクター像で言うと、金田一は飄々としていて、一見コミカルな部分もありつつ、ちょっとつかみ所がない人物。その中で事件を推理するような、自分が突き詰めたいと思う事象に関してはストイックなものを持っている。これが基本的なものですね。それから、フケのシーンもありますよ。前回の3倍ぐらい落としちゃおうかな? でも、見ている人が不快にならないようにしないと(笑)。そういうところの演出は違ってくると思います。

□『犬神〜』が放送された時の周囲の方たちからの反響は?
■自分で言うのも可笑しいですけど、結構良かったですね(笑)。これは、良い意味で言ってくれたんだと思いますけど"映画みたいだね"とか"見ごたえがあった"と、言ってもらえたりしました。"金田一像"に関しても、僕が演じることで、また新しいものが産まれたのではないかな? と、自分でも感じていました。

□過去に映像化された『八つ墓村』は、御覧になりましたか?
■はい、見ています。ただ、原作の解釈はそれぞれの作品によって違います。脚本家の方によって、何をベースに何をクローズアップするか? などが、違いますからね。今回の『八つ墓村』は、過去の作品に比べても遜色なく、もしかすると一番良いのではないか? と、思っています。僕の金田一は"原作に近づける"ということが、制作側としてもありますので。それでいて、分かり安さもあると思うんです。『八つ墓村』は、考えながら読むと難しいんですよね。ですから、今回の台本を読んだ時は感動しました。短時間に物語が上手く凝縮されていましたし、原作の面白さも失っていませんから。また、横溝先生(小日向文世)も、出てきますよ。前回の金田一とのツーショットも御好評をいただけたようなので、こちらもドラマでは健在です。

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