たしかに要所での大沼のスパイクミス、サーブミスなど、手痛い失敗もあった。だが、経験は貴重である。チームの成長とは、陣痛のごとく、痛みを伴うものなのだ。
柳本監督が韓国ラウンド前日のミーティングで宣言したとおり、2勝1敗のセット率でこのラウンドの「1位」となった。この時期、もちろん重要なのは内容で、ドミニカ共和国、韓国戦のストレート勝ちはチーム力のアップを印象付けるものだった。
サーブとブロック、ブロックとレシーブのコンビネーションがうまくいっている。特にアウエーとなった韓国戦。「絶対、ボールをコートには落とさない」との気迫が記者席にも伝わってきた。レシーブがいいと、竹下の低くてシャープなトス回しが冴える。スピーディーなコンビバレーが威力を発揮するのだ。「テーハミングッ(大韓民国)!」の声援が悲鳴に変わるのは痛快だった。

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