全日本は予想以上のスピードで強くなった。成長した。ただ『修正能力』という点では甘かった。特にブロックのそれである。
数字にはさほど意味を感じないが、先発メンバーの平均身長差13cmはやはり無視できない。全日本は武富士でプレーする200cmのハニーフにサーブを集め、攻撃力を半減させようとした。だがサーブが弱かったのか、相手レシーブは崩れず、ハニーフにブロックの上から強打を浴びた。
目下、絶好調のサウスポーのメトカフに対してはブロックを最後まで絞りきれなかった。おのずとレシーブも散漫となる。拾えない。乱暴な言い方をすれば、この二人の強打にやられたようなものだった。
攻めては、米国のブロックの高さに気圧されたのか、弱気な攻めも目立つ。どうしてもレシーブが短くなる、不安定になっていく。単調になると、ブロックにつかまる。象徴的だったのは、第2セットだ。3-1から、大友、杉山、菅山が相次いでブロックにつかまった。連続5失点。嫌な展開だった。
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