第1セット。大友、高橋、杉山の移動攻撃がさえる。レシーブもいい。宝来のブロックもヒットした。高橋のジャンプサーブが立て続けに決まって、8-4とリードする。焦る中国のミスにも助けられて、日本は速攻を軸にポイントを重ねていく。
だが、相手はアテネ五輪覇者。勝負どころでレフトからの強打、高い打点の速攻で反撃をくらった。18-18から王一梅にバックアタックを連発され、そのまま22-25で押し切られた。
第2セットも中盤までは日本が先行する。「よしっ」と思わずうなったのは、8-5としたポイントだった。竹下が相手スパイクをナイスレシーブし、バック左から大友が長いトスをレフトへ上げる。これを高橋が巧く決めた。
大友はよく、レシーブするようになった。状況に応じ、トスも上げる。Vリーグでライトポジションに挑戦した成果だろう。バックアタックも何度か試みた。タイミングが乱れたが、たしかバックのブロードも。
このセットも16-16、18-18、21-21と競り合いながら、宝来のスパイクミス、大友のバックアタックミスで失点を重ね、最後は強打に22-25で屈した。
そして第3セットである。杉山の速攻が相手ブロックをかわす。大友のバックアタック、吉澤のスパイクが決まる。移動攻撃、とくにブロードの杉山がカラで入り、その外で高橋がドンピシャで決めた。19-19から、高橋のスパイク、宝来、大友のブロックでポイントを重ねる。最後は大友が相手の強打を好レシーブし、これを中国がネット際でミスってくれた。やった〜。25-21で奪取したのだ。
第4セットは日本が息切れし、15-25で圧倒された。結局、セット数が1-3。アテネ五輪ではストレート負けだったのだから、一歩前進と言っていいだろう。だが試合後、大友は反省した。「チームを引っ張っていかないといけない自分が大事なところでミスしているのだから、勝てないのは当たり前だと思います」。悔しさいっぱいなのだった。

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