F1 スーパースター列伝Vol.1
文・山口正己
2006年第14戦トルコGP終了時点でのスコアをまとめると、ポールポジション率2割7分6厘、勝率3割6分5厘、シリーズチャンピオン率4割3分8厘である。つまり、シューマッハは、4回走ればそのうち1回はポールポジションを奪い、3戦に1回は優勝し、2年に1回近くワールドチャンピオンになっていることになる。
要するに、データ的に見た場合、ドイツ人のミハエル・シューマッハは、史上最強のドライバーということになり、『完全無欠のレーサー』に見える。しかし、意外なことにシューマッハ、ポカミスも多いのだ。
いや、シューマッハを茶化したり揶揄する気は全然ない。尊敬すべき人物だと思う。であってもシューマッハも人の子、ということ。つまり、あなたも(多分私も)気分の持ち方次第で、シューマッハみたいな偉業を達成できる可能性があるかもしれない。同じ人間だもの、だったら努力すればできるのか、と今後の人生に勇気が持てるかもしれない。そういう勘違いもできるのが、実はF1の面白いところだったりする。
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