F1 スーパースター列伝Vol.1
文・山口正己
「赤い皇帝」
M・シューマッハ(フェラーリ)
F1ドライバーに限らず、トップと言われる人物に逸話は付き物。まぁ、逸話は、当人にとって、嬉しい話題ばかりではなく、中には「放っといてくれ!」という手合いのものもあるけれど、いずれにしろカリスマと言われる存在は話題に事欠かない。
ミハエル・シューマッハは37歳。現役F1ドライバー最年長である。しかし、ワールドチャンピオンを7回奪っているのは、当たり前だが単に歳をくっているからではない。優勝回数は90回(目が回りそうだ)、ポールポジションは、稀代の天才、1994年に急逝した故アイルトン・セナが唯一守り続けた65回という最多記録に今年の開幕戦のバーレーンGPで並び、セナ・ファンの祈り空しく(?)あっさり抜いて現在も記録を更新中だ。
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