「果たして、新王者は誕生するのか!?」
文・李春成
ガオグライ・ゲーンノラシンを破って決勝大会へ駒を進めたセフォーだが、シュルトには手を焼きそうだ。開幕戦でもグラウベ・フェイトーザに何もさせずに圧勝している。
試合後のフェイトーザは、自らの不甲斐なさを恨むように言ったものだ。
「コンディションに問題はなかったから、戦術的な問題に尽きるね。実はセームと同じ大きさの相手とのスパーリングが、一度もできなかったんだ。そのために適切な距離をとり損ねたんだと思う。今まで闘った中でも、最も難しい相手だったよ。彼が優勝する可能性も十分あるんじゃないかな」
身長2m12cm、体重124kgというシュルトはホンマンに比べれば小型だが、次元が違う。スパーリング・パートナーを見つけること自体が難しいうえ、空手や総合でも活躍してきたシュルトのK-1の戦績は10戦無敗だ。パンチが頭上から降ってくるだけに、セフォーが得意とするノーガードによる挑発も、極めてハイリスクな戦術となりかねない。今回が初対戦となる「もうひとりの巨人」に対して、セフォーがどんなプランを立てて臨むのか注目される。
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