「"新旧交代"が大きなテーマの開幕戦! K-1 WORLD GP 2005」
文・李春成
開幕戦前日のバースデーで31歳になるサップに対して、ホンマンはまだ23歳と若い。下馬評でも「ホンマン有利」と言われており、彼が「K-1新世代闘争」の一角を占めていることに疑いの余地はない。
しかし、あえて苦言を呈すれば、チェ・ホンマンの過去「5戦5勝」の中味だろう。今年3月のワールドGPソウル大会で優勝したとはいえ、決勝の相手は彼の2分の1の体重しかないガオグライ・ゲーンノラシンだった。それも本戦では決着がつかず、延長でようやく判定勝利をもぎとるという苦戦ぶりだ。さらに5勝のうち2勝は、「デビューが早すぎた」との指摘もある曙から上げたものだった。すなわちK-1は、「大きさ」だけでは勝てないのである。
一方、02年4月の「PRIDE20」で総合デビューを飾ったサップは、K-1の難しさをよく熟知している。「ザ・ビースト」の異名に似合わぬ真面目な男は、この3年間で長足の進歩も見せてきた。
投げ技や絞め技がないK-1で、チェ・ホンマンはサップの直進的な攻撃を封じ、"2階"からの強打で叩き潰さなければならない。このモンスター同士の一戦は、両者共通の課題である「スタミナ」と「ディフェンス力」が分水嶺になるかもしれない。
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