・その年齢幅の広さとチームとしての完成度は、今シリーズ4連敗を食い止めたロシア戦でも具体的な数字となって表れている。チーム最高得点を記録したのは13本のスパイクと4本のブロック、2本のサーブを決めた22歳の大友愛だったが、それに次ぐのがトータル15ポイントをあげた吉原である。さらに19歳の栗原恵も13ポイントを叩きこんだ。残念ながら日本は、ドイツ戦とキューバ戦をそれぞれ1-3の逆転負けで落とし、ジャカルタ・ラウンドを終了した。しかしこの両チームのヘッドコーチが、「最も危険な選手」としてあげたのが、ウィングスパイカーの高橋みゆきだった。特にキューバのルイス監督は、「今日はいままでで最も厳しいゲームだった。日本は攻撃のバリエーションが多いだけじゃなく、守備もいい。ラストポイントを奪るのに、本当に苦労した」と、迷わず日本の9番を名指ししている。高橋といえば吉原、竹下に次ぐ柳本ジャパン3人目の不動メンバーである。とりわけ「サーブレシーブを筆頭とするディフェンス面が課題」という柳本には、攻守にバランスがとれた彼女の存在は心強い。そんな高橋も、シドニー五輪の最終予選で辛酸を舐めた12人のひとりだった。
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