K-1ファイター 武蔵
文・李春成
Q.これほど多くのトーナメントを経験してきて、トーナメントでの闘い方を少しマイナーチェンジしてみようという気持は?
A.う〜ん、「こう闘おう」「ああ闘おう」と考えても、その通りにはいかないのがトーナメントなんで。ほかの選手の試合内容も自分の試合に関わってくることだし。さっき言った、レミーとの試合がいい例ですよね。レミーは、試合よりもウォーミングアップのほうがずっと長かったわけですから(笑)。また別の例で言うと、アーネスト・ホーストがボブ・サップに負けたのに、ホーストがフォー・タイムス・チャンピオンになった大会です(笑)。
Q.'02年12月のWGP準々決勝ですね。サップが試合できなくなり、ホーストが準決勝と決勝でKO勝ちして優勝してしまった。
A.ああいう結果をいくつも見てきてるんで、「トーナメントは計算してもあかん」わけです。いちばんいい闘い方は、試合をとにかく早く終わらせることです。それとスタミナと、できるだけケガをしないということですよね。「安全策をとる」というわけじゃないんだけど、決勝で初めて死に物狂いになるということが大事なんで。でも難しいですよ。1回戦から飛ばしていくのも大事だし、そこで刺し違えたらあとがもたない。
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