S:フェラーリとの距離を縮めるために、僕らがやらなきゃならないことはたくさんあるけど、たとえばエンジンだったら、ホンダエンジンはパワーもあるし軽さもあるし燃費も良くなって来ているけど、パッケージとしてみた場合、まだベストではない。やはり僕らが金曜日・土曜日にセーブして走っているため、周回数は少なくなる。フェラーリは絶対に壊れないという前提で走っているから僕らより周回を重ねられる。僕らより先にいる人たちが、コース上でさらに練習を多く出来るわけだから、これはもう追いつくのは難しい。そんな環境下で、今度は限られた時間とエネルギーをいかに有効的に使うか。チーム全体のマネージメントからフェラーリに立ち向かっていくためには、一度見直して効率良くしていく必要があると思います。エンジニアパーツ、デザインチームのパートごとに分かれてみれば、それぞれが凄くいいものを持っていると思うんですよ。でも、それをお互いがきっちりとリンクしきれていないんです。ただね、僕らはまだ若いチームだし、コンスタントにチャンピオンシップを狙うのは早過ぎると思う。だって僕らは今確かにチャンピオンシップのスタンディングでは2位にいるけど、毎レース、ハラハラしながらマクラーレンやウイリアムズの動きをみているわけですよ。毎回、勝った負けたとやっているけど、まだまだやっぱり余裕がない。マクラーレンのニューカーの速さは驚異的だと思うし。ルノーも同じ状況だし。そういう意味では、全然気の抜ける状態ではないんですよね。
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