Y:チームメイトのバトンは、マシントラブルにそれほど見舞われず表彰台に8回立っている。一方の琢磨選手はトラブル続き。フラストレーションは溜まりませんでしたか。
S:ケース・バイ・ケースですけど、それほど肩を落とすことはありませんでした。なぜなら、その時は自分の結果が出なくとも、チーム全体としてパフォーマンスが良いということなので、結局、自分に返ってくるじゃないですか。僕たちのマシンパッケージとか、手にしてる道具というのはいいものだという裏返しでもある。だから、僕のリザルトが伴わなくとも、バトンが表彰台に上がってくれることによって、僕にも満足感は生まれます。その一方で、僕もあそこまでは確実に行けるのに、とも思う。だから頑張っても頑張ってもトラブルが続くと、やっぱりへこみますよ、それは。でも、マシンのパフォーマンスがいいということは、去年から僕がテストドライバーとしてやってきたことの成果が出ているわけだし、チーム全体も常に前進している証拠でもありますからね。いや、前進しているだけじゃなく、色々な新しいことにもチャレンジしている。今年は、途中でレギュレーションが変わったり大変なことが多いけど、それでも前へ、前へと進んでいますね、このチームは。そういう意味では、僕と同じ状況じゃないですか。チャレンジフルなところが僕と似ているし、だから波長が合いますね。やり易いですよ。
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