Y:開幕前、琢磨選手は「コンストラクターズは4位に入ればいい」と言っていたのに、上海GPまでに2位につけている。この嬉しい誤算はどうして生まれたのでしょう。
S:一番の原因は、回りのライバルチームが思ったより強くなかったということでしょうね。もちろん、僕たちBARホンダも精一杯、頑張って手にした結果ではあるけど。僕は、シーズン前に「ルノーとの直接対決になる」と言いましたよね。事実そうなっているじゃないですか。本来は、1位フェラーリと僕らの間にマクラーレンやウイリアムズがいるはずだったんです。それが予想外に、マクラーレンやウイリアムズが失速しちゃった。実際、フェラーリと僕らの差を見たら、その溝の深さは歴然としている。僕らは確かに2位につけているけど、フェラーリと肩を並べてバトルできるような状態じゃない。やっぱり順当な差があるわけですよ。だから今、僕らが2位にいるのは、マクラーレンやウイリアムズが脱落してジャンプアップしたものだと思いますね。もちろん、チームメイトのジェンソン・バトンがバトルをして、何度か2位につけた。でも、それはフェラーリのどちらかがアクシデントに見舞われて手にしたラッキーな部分が大きいんですよ。
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