Y:でも、その心配も取り越し苦労だった(笑)。
O:そうなんですよ。だから、何も言わずに受け入れてくれたチームのみんなにも監督にも、今まで感じたことがないくらいの感謝の気持ちでいっぱいです。この全日本はおっきいな、と思いました。合流したばかりの頃、テンさん(竹下)さんに聞かれたんです。「どういう気持ちで来たの?」って。「今度は絶対に途中で帰りません。覚悟を持って来ました。でも、前回のこともあり、チームには引け目を感じています」と言ったんです。そうするとテンさんからこんな答えが返って来ました。「以前のことは関係ない。全日本の評価は実力のみで判断される。ただ、みんなが納得するような練習はしなければならないよ」。それ以来、自主練習は朝も昼も夜もやりました。朝は初めテンさんが誘ってくれたんです。でも、他の選手もテンさんとトスを合わせたがるじゃないですか。テンさんは身体的に凄く大変だったと思う。テンさんの体調を考えると「トス合わせをお願いします」と言い難かった。でもテンさんは「いつでもいいから声をかけて」って。その言葉に甘えて「少しでいいですからお願いします」と毎日つき合ってもらっていました。そういう意味では、テンさんに本当に支えてもらっていましたね。技術的なことはもちろん、精神的な部分で随分助けてもらいました。
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