Y:意識の変化は、今年1月に亡くなったおじいさんが、自分の全日本の姿を見たがっていたから、と以前におっしゃていましたが、それだけではないような気がします。
O:もう一度、全日本に選ばれたいと思ったのは、おじいちゃんが亡くなる前に「愛は全日本に出ていないのか」と言っていたとおばあちゃんから聞いたことなんですが、でもやっぱり、自分がここまで変われたのは、全日本に招集される時に、今までの自分では通用しないと覚悟を持って来たからだと思いますね。モチベーションがまったく違っていた。レシーブ練習にしてもスパイク練習にしても、全日本は凄く長いじゃないですか。身体的にはゼイゼイするほどキツイんですけど、そのキツイ時に自分の力がどれだけ出せるのか、それを見つける楽しみも知った。キツク感じている自分に負けないぞ、と思っているもう一人の自分がいましたね。身体が動かなくなっても意識でレシーブに飛び込んだり、スパイクもその一本を打ったら立てなくなるくらい思いっきりやろうと思っていましたし。Vリーグでコートに立っていた時とは、自分自身も球質も全然違うものになっていたと思う。
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