Y:最終予選は大活躍でしたけど、自分の中ではどう評価しているんですか。
S:結果的に一位通過したからまあよかったんですけど、男子に比べれば楽な展開だったじゃないですか。男子は切符が2枚しかなかったけど、女子は4枚あったし。私たちの中では勝って当たり前という気持ちがあったから、変なプレッシャーも感じることなくプレイできたし。ただ、出場権を獲得したことによって、世界はこんな甘いもんじゃないぞ、と改めて思いました。ロシアには負けたけど、そのロシアでさえ、ベストメンバーじゃなかった。オリンピックに出場する国は、オリンピックに照準を合せて、別のチームになってくるんだろうなと、かえって身が引き締まりましたね。
Y:ロシアには力負けということですか。
S:いや、もうちょっと考えるバレーをしたら勝てると思う。あれだけの高さがあるとブロックで止めるのは難しいけど、私たちの攻撃に関してはもっとできたんじゃないかな。ロシアはデカイけど、フェイントに弱かった。加えてコースを抜いたら、レシーブはそれほど上手くないから上げられないと思うし。ロシアからの攻撃は止められないので、上げるしかない。タッチアップを誰と誰に当てるか。ウチのライト戦は小さいけど、それを逆に利用する手もある。竹下が前衛に来ると必ずその上を打ち抜かれるじゃないですか。それだったらわざとガモアに竹下を3回当てるとか。ガモアに変に小細工して他の選手を当てるより、竹下を当てた方がいいと私は思うんですよ。そうすると打ち抜くコースが限定されるじゃないですか。そのコースをしっかり拾えばいいんだし。だから。私たちの中では「ロシアには勝てたよな」という気持ちがどこかにあるんです。だからこそ悔しいんですけど。
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