Y:さて、いよいよオリンピックです。佐々木選手がオリンピックという言葉を初めて意識したのはいつ頃ですか。
S:私がバレーを始めたのは中学からなんですけど、その頃から全日本は憧れていましたよ。もちろん、自分が全日本の選手になりたいというのではなくて、その頃、活躍していた選手たちに憧れたということなんですけど。 高校を卒業する時に、イトーヨーカドーかダイエーかで親や先生ともめたことがあったんです。私はダイエーに行きたかったんですけど、親や先生はイトーヨーカドーを勧める。その頃のダイエーには山内美加さんとか斎藤真由美さんとかがいて、とにかくカッコ良かった。プレイもダイナミックだったし、選手の身体が筋肉の鎧という感じで、私もダイエーの選手のようになりたいと思ったんです。で、親や先生ともめている時に、メモ用紙に「オリンピックの選手になる」と書いたんです。こういう夢があるからダイエーに行きたいんだと親に見せるために書いたんですけど、でも結局見せられなくて、自分の大事なものを収容している小さな箱にしまった記憶がありますね。実家に帰ったらまだそのメモ用紙は、箱に入ったままあると思いますよ。オリンピックがどれだけ大変な大会かもわからずに、ただオリンピックに行きたいと。
Y:その夢が叶うことになりました。どのように闘いましょうか。
S:オリンピックというのは、12人全員が自分の持っているものを全て出し切る場だと思うんです。私はどんな使われ方をされるかわかりませんけど、とにかくコートに入ったら、ガンガン攻めまくりますよ。メダルを持ち帰れたら、今度はウオッカをボトル2本を空けますので、よろしく(笑)。
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