◎インタビュアーの目
佐々木は、繊細かつ大胆という二面性を持っている。繊細な部分だけがクローズアップされ「孤高の人」に祭り上げられてしまったが、元を正せば小さい頃は、男の子ばかり10人ほど引き連れて野山を駆け巡るガキ大将だった。小学校6年生の時は、町の少年野球大会で、男の子を差し置いてホームラン王にも輝いたことがある。その一方で、お人形遊びも大好き。祖母から余り布をもらい、洋服を作っては着せ替えて「よし、よし」とお人形の頭を撫でていたという。今でもその面影は、移動バックに吊り下げられたキャラクターグッズの多さに垣間見える。そんな性格が他人にはなかなか理解されず、自分の世界に閉じこもっていた時期もあった。しかし今の全日本では誰もが認める宴会部長。毎日、遊びのメニューを考えていたガキ大将の頃のサービス精神が頭をもたげ、盛り上げ役に徹している。全日本で存在証明を手にした佐々木は、練習にも人一倍前向きだし、とにかく明るい。次なるはオリンピックという世界最高の舞台で、存在証明を果たして欲しい。
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