Y:アテネに向けて、2ポジション制というか本来のポジションに拘らない練習をしていますね。ライトもセンターもできる大村さんは違和感はないでしょ?
O:全日本での私の武器は、色々なポジションがこなせることなんですけど、1分でも長くコートに立つためには、専門でそのポジションをやっている人よりプレイの質が落ちたらダメじゃないですか。全部のプレイを同等にできるくらいに仕上げないと私のチームでの存在意義はない。そんなことは充分に理解しているんですけど、私も人間なので、身体の調子が悪くて気分が落ち込んでいる時などは、私はみんなのスペアみたいなもんだな、と引いてしまうこともあります。その一方で、センターもレフトもライトもできるのは私だけやん、求めれたらなんでもやったるで、という自負もあるんですけどね。まあこっちの気概の方が強いかな(笑)。レシーブですか?突っ込まないで下さい。
Y:大村さんのスパイクには、エンドラインのギリギリに落ちる「魔球」もありますしね。あれはどうやって打つんですか。
O:ボールに聞いてください、という感じですけどね(笑)。打ったものはすべて「魔球」にはできませんけど、でも、何試合かに一回は決まりますね。私はそもそも、ブロックにつかれることが一番嫌いなんですよ。だからセンターの時も、レフトやライトのサイドアタッカーの時も、スパイクの瞬間に身体をひねってでも抜きたいんですよ。抜いたらなんとかなるじゃないですか。やはりブロックされてしまうというのは、相手にやられるということ。だから嫌なんです。ブロックされると精神的に負けてしまうとかそういうことじゃなくて、ただ単にブロックされるとスパイカーとしてムカつくんですよ。だからどんな形でも抜きたい。かと言って、フェイントでかわすのも好きじゃない。私自身は、真っ向勝負で勝ちたいと思っているんです。
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