Y:大山、栗原、木村選手など若い選手たちが全日本のスタートをこういう高いレベルから経験できるというのは本当に幸せだと思います。高い意識づけは吉原選手、辻さんに負うものが大きかった。
T:若い選手が伸びるには環境が凄く大切になってくる。チームが甘いとそれだけの選手にしかならないし、今のチームのように勝つことに対する意識が高いチームだと、練習やチーム内競争がどんなに厳しくとも、それが当たり前だと思えるようになる。そこが彼女たちのスタートだと、これから先ドンドン伸びていくじゃないですか。ただね、栗原にしても大山にしても木村にしても、素材としてはピカいちだと思いますね。例えば私が彼女たちと同じ年齢で、同じ環境に置かれたとしても、あれだけの伸び方はできなかったと思う。あれだけ貪欲に先輩たちに食らいついていけないと思いますもん。彼女たちを見ていると、この先が本当に楽しみになってきます。だからこそ、今のチームで学んだものを今後も基本としてやって欲しいですね。考え方を変えて欲しくない。バレーのスタイルとか技術というのは変わっていいんですけど、チームワークとは何かという基本路線は崩して欲しくないし、今のチームをベースにしてそれを拡大していって欲しいですね。多分、アテネが終わったら上の年齢の4、5人ぐらいは次の北京までは行かないと思うんですよ。メンバーは大幅に変わっても、今度は上に立つ選手たち、例えば大友や杉山らが中心になってくるんでしょうけど、「こういう風な考えでチームを作っていけば世界に勝てる」と言うのを思い出して、また新しく入ってきた若い選手たちにそのスピリットを繋げて欲しいな。
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