I:僕は昔、下半身を鍛えなければならないと思っていっぱい走ったんですよ。でも最近はウエイト重視でランニングの量は減らすようになりました。もちろんある程度、ランニングは必要なんですけど、なるべく無駄なものは省いて効率のいいトレーニングに変えました。
Y:トレーニングメニューはどなたが作成しているんですか。
I:球団のトレーナーさんが作ってくれるのを基本にして、自分でアレンジしています。実際、昨年あたりから、またスピードがアップしたという感覚は自分でつかんでいますしね。だから157kmを投げるにしても、今までだったら自分の能力の90%を出さないと投げられなかったけど、今は80%の力ぐらいで出せるようになりました。筋力をつけるというのは、何もスピードだけを追い求めるのではなく、怪我の予防にもなるんです。投手って怪我が多いじゃないですか。ほとんどがオーバーワークなんです。選手に一番必要とされているのは自分の能力を知るというか、限界値を知ることだと思います。限界値を知っていれば、怪我する一歩手前でストップがかけられますから。でも、プロ選手である以上、「もうちょっとやったら壊れるだろうな」という感覚は皆、持っていると思いますけどね。そこでストップする勇気があるかどうかも問われます。
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