Y:外見からすると、五十嵐さんはそれほど筋肉隆々という感じでもない。もちろん「脱いだら凄い」のかもしれませんけど(笑)。身体の捻りとか身体の効率的な使い方を知っているのじゃないかと思いますが。
I:どうなんですかね。もちろんフォームも大切だとは思っていますよ。自分で言うのもおこがましいですけど、ある程度バイオメカニクスに添ったフォームができていなければスピードボールは投げられないと思います。 それと、スピードボールを投げる選手は基本的に、腕が長いと思いますね。僕も小さい頃から肩は強かったし、腕も他の選手よりは多少長いんじゃないかな。まあ、長くても遠心力を上手く使えなければ意味ないですけどね。だから基本的に、身長がある人が速い球を投げるじゃないですか。足のストライドですか。うーん、長いんですかね。まあ、股関節が柔らかいのは事実ですけど。それが速球に直接、関係があるかどうかはわかりませんけど。
Y:とすると、五十嵐さんの速球はウエイトトレーニングから生まれたものと考えて良いんですね。
I:野球選手の中には未だにウエイトトレーニングが必要ないと思っている人が結構いるじゃないですか。「いらない筋肉をつけてはいけない」とか「ピッチャーは筋肉は必要ない」とか。筋肉を増やすと切れが悪くなる、という考え方なんでしょうけど、僕は丸っきり反対ですね。ウエイトをちゃんとやった方が勝ちだと思うし、絶対にデカイ方が有利だと思います。例えば、つけ過ぎて腕が振れなくなったとか、走った時に足が遅くなったというような筋肉ではもちろんダメですけど、普通につけていけば絶対に速く走れるようになると思うし、腕の振りも強くなると思うし。キチンと鍛えた方が絶対に勝ちだと思いますね。
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