S:Aクイックを打つと思わせて、逆足でCに入るんです。瞬間的に逆足を使うというのは難しいらしいんですけど、でも私はあまり癖が染み付いてないらしくて、それほど混乱せずに対応できましたね。キャッチが乱れた時って、センター攻撃はないと相手は思うじゃないですか。その心理を突いた技です。でも、ワールドカップでも何本しか使えなかったから、まだまだですけど。
Y:身体も随分逞しくなりましたよね。
S:全日本では、午前中が必ずウエイトトレーニングなんですよ。ここ1ケ月ぐらいだけでも、結構筋力がアップしてきたかなというのは自分でもわかりますよ。3月に合流した時に測った数値に比べ、3段階ぐらいアップしています。でも、他のメンバーはもっとプリプリですから(笑)。
Y:その強靭になった筋肉を駆使し、最終予選はどう闘っていきましょうか。
S:世間的には、アテネへの通過点という言われ方をしていますけど、私にとっては4年前に、たった一点で切符を逃してしまった記憶があるので、どんな相手であっても、死に物狂いで立ち向かっていきたいと思っています。4年前のあの経験があったからこそ、バレーに対する覚悟もできたし、自分自身をブラッシュアップし続けてこられたとは思うのですが、やっぱりこの4年間は重かったですね。だから、やっとまた闘えるチャンスが来たので、例え格下のチームであっても、絶対に気を抜かず、一点一点を丁寧に取りにいきたい。アテネのことはそれからです。
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