Y:3人レシーブをやられている時も、呼吸が苦しい状態であるはずなのに、身体が拒否反応を起こしていないのが見ていてわかりました。不思議な人です(笑)。
S:あの練習は、レシーブしながら「やり過ぎだよ」と思ったし、「もう動けない」とも思ったけど、でも嫌いじゃないんですよね。顔は「嫌だ」という表情をしているかもしれませんけど、身体の芯の部分で「もっと来い!」と言っているのが自分でもわかりましたもん。冷静に考えると、こんな自分はおかしいとは思うんですけどね。変わっているんですかね。でも、きついことをやった方が、その後にいいことが待っていると思いませんか?小さい頃から、マラソンが好きだったのが関係しているかもしれませんね。小学校の時に陸上クラブに入って、朝6時から走っていましたから。マラソンは走っている時はきついから嫌なんですけど、走り終わった後の爽快感がすごく好きでした。あの爽快感が欲しくて、いつも走っていたのかも。
Y:大会前に苦しんだから、ワールドカップでも爽快感を味わえた。しかも“杉山スペシャル”を披露する余裕ぶりだったし。
S:あれは隠し球というか、ちょっとした賭けでしたよね。一番初めにエジプト戦で試してみて、成功したので韓国戦でも使った。「決まるかな」というよりは、「思いっきり行け」という感じでしたよね。練習したばかりの技だったし、絶対に確実に決まるというほど、テンさんと合せていたわけではなかったし。以前に吉川正博前監督に教えてもらった技で、それまでは使ったことがなかったんですけど、去年の海外遠征の時にイタリアの選手が練習しているのを目撃し、私も完成させてみようとテンさんと一緒に練習しました。
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