Y:確かに、監督に「トップアスリートとしての姿勢」を求められた選手たちは辛いかもしれませんが、生き残った12人は精神力の強さにお墨付きをもらったようなものでしょ。
S:きついけど、嫌だという感情とは違うんですよ。きついけど、やり甲斐があるというか。全日本の厳しい練習や生き残り競争についていけなくて、途中でチームに帰ったり、諦めたりする人もいるじゃないですか。私はそういう感情が起きたことがないんですよ。「きついから帰りたい」とか「あれが嫌だからバレーを辞めたい」と思ったこともない。前回の最終予選で切符を取れなかった時、テンさんやイクさんは「バレーはもうできない」と思って実際辞めたし、シンさんも行動には移さなかったにしろ「バレーを辞めたい」と考えたじゃないですか。でも私は、すごく大きなものを背負っちゃったなとは思ったけど、バレーを辞めたいとは全然思わなかったんですよ。テンさんやシンさんからは「そういうところがすごいよね」と、言われました。褒められたのか、呆れられたのかはわかりませんけどね(笑)。ただ、この経験は先に繋げなきゃならないと思ったのは確かです。
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