Y:成田選手がアトランタ五輪に出場したのは20歳の時。小さなエースとして、その活躍は多くのファンの心を揺さぶりました。その時に学んだもの、あるいは経験を、今のメンバーにどう伝えていきますか。
N:アトランタの時は訳がわからず出場したんですけどね(笑)。だってまさか、スタメンで出場するとは思っていませんでしたから。その前にアジア予選があって、その韓国戦の時にもスタメンで出たんですよ。でもそれはカモフラージュであって、本当にスタメンは決勝用に隠しておくための作戦でした。私自身はカモフラージュ用の選手だとわかっているのに、周りの先輩だとかスタッフの雰囲気からすごく大事な試合だということが伝わってきて、すごくコチコチになってしまったんです。顔が強張って笑えなくなってしまった。今回の最終予選でも、初めて経験する選手は多分そういう状態になることが考えられるので、まず私の仕事は、そんな緊張を解いてやることだと思っています。大きな大会だと試合の入り方がすごく重要になってくる。いい感じで入っていければ、そのまま波に乗れるんですけど、ギクシャクしていると相手にリズムをつかまれてしまう。だから、まず第1試合目のスタートが大きな鍵になってくると思うんですよ。
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