Y:オリンピックを現実のものとして捉えられるようになったのは、初めて全日本に招集されトスを上げた、シドニー五輪の世界最終予選のときですか?
T:そう、屈辱のシドニー五輪予選。葛和元伸・元監督に招集されたんです。その前の年のワールドカップで戦ったメンバーを入れ替えて、私とか杉山(祥子)、高橋(みゆき)などが新たに招集された。葛和さんの私たちに対する賭けというか、期待をずっしり感じていたので絶対に勝ってやろうと思っていました。でも、寸でのところで切符を取り逃してしまった。敗因はいろいろあるんですけど、メンバーやスタッフの中でオリンピック経験者がイクさん(成田)一人だけというのが、大きな問題だったんじゃないですかね。オリンピックはまったく別物。最終予選の時に当たったチームも、別の顔になって切符を取りに来ていましたから。その辺の機微を私たちはわかっていなかった。
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