Y:ノーマークというのはあり得ないでしょう。むしろ各試合で狙われていましたよね。キューバの選手たちは「高橋を徹底的に狙って潰そうとした」と試合後に言っていたし、韓国の監督も「高橋をマークした」と語っていました。高橋選手の動きは読めないので、とにかくサーブで潰しておきたいという対戦国は多いです。
T:そんな話を聞くと「うわーッ、こわ〜〜い」と思うと同時に「上等じゃん」とも思う。勝負の世界って嫌われてなんぼじゃないですか。でも、私は狙われたって潰れない。イタリアの選手からも後で「狙っていた」と聞きましたよ。私は格上のチームほど燃えるので、本音を言えばウエルカムかな。そういうサーブをキャッチし、それをチャンスボールにできるようになれば、自分の腕も自ずと上がるというもんでしょ。
Y:でも、高橋さんは小学校一年からバレーを始めて17年間レフト一筋。ワールドカップで初めてライトに回って、即この結果を出していることを考えると、その対応能力に驚かされます。
T:ライトとレフトでは見える景色が全然違いますからね。ブロックアウトを取る時でも、ジャンプしてから「あれっ、どっちだっけ」と一瞬戸惑うんですけど「まあ、いいや、打ってしまえ」って。それが結構当たったりした(笑)。実は、ライトってどんな仕事をするのかわからなかったんですよ。でも、練習を始めたら、繋ぎとスパイクとレシーブと、時にはトスも上げなきゃならないし、全部じゃん、みたいな(笑)。でも、いろいろ考えてプレイしているうちにライトが楽しくなった。でも、テンさん(竹下)が上げているから、私が活きているのかもしれない。やはりテンさんはすごく振ってくれるし。だからノーマークになることも多いし。ここって時に上がってきますからね。移動攻撃などを仕掛ける時はテンさんとパッと目が合うんですよ。センターの動きとか相手のブロックを見て、そして仕掛けていく。だから、コンビを使う時は瞬時にすべての動きや相手の心理を読んでいる状態ですかね。
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