Y:宮本選手は、アジア予選でMVPを受賞するほど、プレイでも大活躍でした。特に、第1戦の中国戦で見せた一塁へのヘッドスライディングは、見るものを感動させたし、これぞ野球という面白さも見せてくれました。選手たちも、宮本さんのあのプレイでさらにモチベーションが上がったと言います。
M:中国は格下と言われていたので「本当にプレッシャーがかかっていたの?」と言う人もいるんですけど、でも実際、中国戦が一番きつかった。嫁にも「パパのあんな顔は初めて見た」と言われましたからね。緊張して顔が強張っていたらしいです。僕自身もあんな緊張感を持って野球をやったのは初めての経験です。正直言うと、ビクビクしながら野球をやっていました。眠れないので誘眠剤のお世話にもなったし、由伸も眠れなかったのか僕の部屋に来て、午前三時ごろまで話し込んでいた時もありました。日の丸を背負う重さというのは、実際に背負ってみないとわからないですね。こんなに重たいものだとはわからなかったですから。アジア予選の一年前ぐらいに、由伸と御飯を食べに行った時など「全日本」の話になっても、「あ、そう」という感じで聞いていたし、「大変だな」と他人事のように言っていました。実感が湧かなかった。
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